オフコース『We are』は小田和正の最高傑作!

1980年11月発売のオフコースのアルバム『We are』を紹介します。
1979年12月に発売されたシングル『さよなら』が大ヒット、1980年6月発売の『Yes-No』もヒットし、オフコースは当時のニューミュージック界を代表する存在となります。その直後に発売されたこのアルバムはオフコースの代表作で、オフコース人気絶頂期の1枚です。サウンド的にはサポートメンバであった清水仁・松尾一彦・大間仁世(ジロー)の3人が前作の『Three and Two』から正式メンバとなり、ロックバンド志向の楽曲が増えています。

ところでオフコースは自分が書いた曲は自分で歌うビートルズスタイルで、前作までは小田和正・鈴木康博の2人が同じバランスでアルバムに曲を入れていました。しかし、このアルバムではそのバランスが崩れ、小田6曲・鈴木3曲と倍の差になっています。これはレコード会社のオフコースを売るための戦略で、小田和正をオフコースの顔にして、オフコース=小田和正をアピールしていこうというものでした。確かにこの戦略は功を奏してオフコースは日本を代表するバンドになりました。しかしアマチュア時代から小田のパートナーであり、10年以上活動を共にしてきた鈴木康博が1982年に脱退する原因になります。本アルバムに収録されている鈴木康博の『いくつもの星の下で』と『一億の夜を越えて』は彼の代表作となり、鈴木にとっては曲数は少ないが楽曲の素晴らしさで勝負したアルバムとなっています。一方で小田和正の曲もどれも素晴らしく、最高傑作と呼んでもよいと思います。

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それでは、アルバムを紹介していきましょう。(オリジナルがレコード盤なので、A面・B面で紹介します。)

A-1 時に愛は(小田和正)

ギターの音色とハーモニーが美しい曲でシングルでも発売されました。1981年のオフコースのツアーではオープニングで演奏されています。小田さんの2016年のツアーではオリジナルに近いアレンジで演奏していました。B’zのギタリスト松本孝弘(TAK MATSUMOTO)のアルバム『THE HIT PARADE』では宇徳敬子がこの曲をカバーしており秀逸な出来です。

A-2 僕等の時代(小田和正)

アコースティックギターのサウンドが軽やかです。ハーモニーも素晴らしい。シングル『時に愛は』のB面にもなり、A面・B面ともに小田和正の曲というのも小田をアピールしていこうという戦略に沿ったものでしょう。1981年のオフコースのツアーではアンコールで演奏され、このときは小田、鈴木に続き、ベースの清水仁もヴォーカルを取りました。

A-3 おまえもひとり(鈴木康博)

鈴木康博の作品ですが、清水仁が作詞を手伝っておりクレジットされています。間奏のギターが印象的な曲です。1981年のオフコースのツアーでは2曲目に演奏されています。

A-4 あなたより大切なこと(小田和正)

小田和正のアップテンポの曲です。ベースの音が気持ちが良いです。

A-5 いくつもの星の下で(鈴木康博)

鈴木康博の名曲です。当時の心境を正直に歌っています。鈴木のライブでは必ず歌われる曲です。セルフカバーアルバムでも歌い直しており、1996年発売の『BeSide』、2004年発売の『forWard』にも収録されています。ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』ではアンコール前のラストで歌われています。

B-1 一億の夜を越えて(鈴木康博)

鈴木康博の代表曲で、ライブでは必ず歌われるロック調の曲です。作詞の安部光俊(あんべ光俊)は岩手県釜石市出身のシンガーソングライターで、それまでのオフコースとは違うインパクトのある歌詞が際立っている曲です。この曲もセルフカバーアルバム『BeSide』『forWard』、ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』に収められています。

B-2 せつなくて(松尾一彦)

新メンバ3名のうち松尾一彦は作曲能力のあるメンバで、のちに鈴木が抜けた4人のオフコースの時代、小田のパートナーは松尾になりました。作詞:大間仁世・松尾一彦、作曲:松尾一彦の作品で、松尾の代表曲です。2010年に発売された松尾のミニアルバムにも収録されており、そこでは小田さんがピアノで参加しています。

B-3 Yes-No(小田和正)

大ヒットしたシングルですが、アルバムに入っているのはシングルとは別バージョンです。シングルのイントロに入っているホルン演奏がアルバムには入っておらず、シングルを知っている人はいきなり演奏が始まった印象を受けます。頭に染み付くメロディーで、私の大好きな曲です。1996年に発売された小田和正のセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』では全く違うアレンジで聴かせており、2013年のツアーではこのLOOKING BACKバージョンで演奏されました。2016年のツアーではコンサート前半はオフコースの曲をまとめて演奏しており、本曲もオリジナルに近いアレンジで演奏していました。2009年に発売された荻野目洋子の『Songs & Voice』ではオリジナルに近いアレンジでカバーされており、こちらもせひ聴いてほしいです。

B-4 私の願い(小田和正)

小田さんがピアノを弾きながら歌うバラードです。この曲は1989年に鈴木雅之が小田のプロデュースでカバーしています。

B-5 きかせて(小田和正)

清水仁の低音のコーラスが聴きどころです。素晴らしいハーモニーでアルバムを締めくくっています。

オフコース『We are』はおすすめアルバムです。ぜひ聴いてみてください!

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