オフコース『フェアウェイ』で小田和正は時代の「ど真ん中」に!

1978年に発売されたオフコースのアルバム『FAIRWAY』を紹介します。
オリジナルメンバの小田和正・鈴木康博に、清水仁・松尾一彦・大間仁世(ジロー)が加わり、3人はまだ正式メンバではないものの実質的には5人のオフコースとして活動を開始している時期になります。当時のラジオ番組にも5人が対等なメンバとして出演していますし、本アルバムの写真にも二人の後ろにしっかり写っています。

本アルバムは小田和正が5曲・鈴木康博が5曲と、二人のバランスがとれた曲構成のアルバムになっています。アルバムタイトルの『FAIRWAY』は小田さんの大好きなゴルフの用語ですが、これからはフェアウェイ=コースの中央(グリーン)を進むということを暗示しているように思います。Off Course(コースから外れた)からFairway(コース中央)へ、ど真ん中の音楽をやっていこうということです。実際、翌年の『さよなら』の大ヒットでオフコース、そして小田和正は時代のど真ん中に飛び出ます。本作のクオリティは本当に素晴らしく、オフコースの傑作アルバムの1つです。

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それではアルバムの曲を紹介していきましょう。(オリジナルがレコード盤なので、A面・B面で紹介します。)

A-1 あなたのすべて(小田和正)

アルバムに先行してシングル発売された曲です。ベースとドラムスで始まる心地よい前奏が印象的で、バンド編成に変身したオフコースを意識したアレンジになっています。小田さんは1999年のシングル『こんな日だったね』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、これはアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。

A-2 美しい思い出に(鈴木康博)

題名同様のヤスさんの美しいバラードです。ブラスセクションが新たな試みになっています。1979年1月にシングル発売された『愛を止めないで』のB面曲でもあります。ヤスさんのセルフカバーアルバム『BeSide』ではアカペラバージョンを聴くことができます。

A-3 いつもふたり(小田和正)

小田さんの小作品です。小田さんっぽくない曲調で、ユニークな作品です。

A-4 夢(鈴木康博)

前曲に呼応するように幻想的な心地よいギターの音色で始まる曲です。夢について「その日を暮らすため それともマイホームのため 世界を手にするため」と歌っているのが面白いです。

A-5 この空にはばたく前に(鈴木康博)

バンドサウンドの厚い音の中、木琴の音色が聞こえてくる変わったアレンジの曲です。前作『JUNKTION』の『変わってゆく女』に通じる歌詞で、こざかしいファッショナブルな女性が自分から離れていく気持ちを歌っています。

B-1 夏の終り(小田和正)

小田さんの名曲で、1973年の『僕の贈りもの』のアンサーソングとも言われています。ベストアルバム『SELECTION 1978-81』にも収められています。1996年にはセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』で歌い直しています。『My Home Town』が初めて披露された1992年8月の横浜スタジアムのコンサートで歌われています。

B-2 季節は流れて(鈴木康博)

ヤスさんのアップテンポのバンドサウンドの曲です。軽快なサウンドでコーラスも気持ちいいです。歌詞が恋愛物語になっており、続きが気になります。

B-3 失恋のすすめ(鈴木康博)

ヤスさんのコミカルな曲です。ライブアルバム『LIVE』にも収録されています。

B-4 去っていった友へ -T氏に捧げる-(小田和正)

小田さんがピアノを弾きながら歌う美しいバラードです。T氏が実在の人物なのかは不明です。昔いっしょにアルバム制作したアリスのドラマー「キンちゃん」こと矢沢透であるとの噂、オフコース初期メンバですぐに脱退した地主道夫であるとの推測などありますが、私は何れも違うように思います。

B-5 心さみしい人よ(小田和正)

ベースの低音で始まるバンドサウンドで、私の大好きな曲です。1980年12月31日にNHK FMで放送されたオフコースのライブはファンの間では当時の貴重な音源として知られていますが、本曲も含まれており、『さよなら』と『思いのままに』の間に演奏されました。

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シークレットトラック: いつもいつも(小田和正)

『心さみしい人よ』が終わった後、しばらくしてからクレジットされていない本曲『いつもいつも』が始まります。小田さんのコンサートのアンコールの最後にバンド全員の合唱で歌われることがあります。

オフコース『FAIRWAY』はおすすめアルバムです。ぜひ聴いてみてください!

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