オフコース『The Best Year of My Life』小田和正が変わった!

1984年6月発売のオフコースのアルバム『The Best Year of My Life』を紹介します。
1982年に活動を休止したオフコースは結成当初からのオリジナルメンバ鈴木康博が脱退となりました。長年のパートナーを失った小田さんは当初は活動再開のイメージを持てなかったようですが、長い休みを経た後、1984年になると4人の残ったメンバ(小田和正・清水仁・松尾一彦・大間仁世(ジロー))で新たなレコーディングを開始します。実際、かなり不安なスタートだったことでしょう。小田さん以外に作曲能力があるメンバは松尾だけなので、小田さんの新たなパートナーは必然的に松尾になりました。松尾のプレッシャーは大きかったと思います。


本アルバムは小田6曲・松尾3曲の構成で、オフコースのオリジナルアルバムで松尾のリードヴォーカル曲が3曲入っているのは本アルバムだけです。但し松尾作曲の3曲のうち2曲は小田さんの作詞なので、本アルバムにおける小田さんの負荷率は非常に高いです。また、松尾の曲を清水が歌うチャレンジも行なわれたようですが、うまくいかなかったということで、清水のリードヴォーカルは次作『as close as possible』に持ち越されています。
サウンド的には、それ以前のオフコースとはかなり変化しており、ハードロック調の曲が増えました。小田さんの歌詞も1曲目から刺激的になっており、5人のオフコース時代とは様変わりしています。さらにアルバム発売当時、小田さんの声が変わったとファンの間では話題になりました。すべてが変化しています。

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それでは不安がありつつも4人で再出発した本アルバムの曲を紹介していきましょう。(オリジナルがレコード盤なので、A面・B面で紹介します。)

A-1 恋びとたちのように(小田和正)

それまでのオフコースには無かった乾いたサウンドでアルバムが始まります。「これからどこかで私を抱いて」という刺激的な言葉から始まるゆきずりの男女の歌詞で、「こんなことから始まる愛もあるかもしれない」と肉体関係から始まる大人の恋愛の歌になっています。都会的な乾いたサウンドに松尾のハスキーなコーラスが合っています。前奏・間奏のサックスの音が変化したオフコースサウンドの1つです。

A-2 夏の日(小田和正)

アルバム2曲目は以前からのオフコースらしい、さわやかな曲です。気持ちの良いリズムで、私が本アルバムで一番好きな曲です。電子ドラムの音が新たなオフコースのサウンドとなっています。本アルバム発売の1ヵ月後にシングルカットもされ、この曲のミュージックビデオには大間ジローの恋人役で女優の田中美佐子が出演していました。また、漫才師の西川のりおも出演しています。

A-3 僕等の世界に(松尾一彦)

松尾のバラード曲で、作詞は小田さんです。サビのセルフコーラスが美しいです。

A-4 君が、嘘を、ついた(小田和正)

アルバムに先行して発売された4人のオフコースのファーストシングルです。ドラムスの後、エレキギターを鳴り響かせる長いイントロから始まります。アルバムトップの『恋びとたちのように』のような乾いたバンドサウンドで、「君が嘘をついた」「君が誰かを愛している」と以前のオフコースには無かった、相手を責める歌詞になっています。発売当時はオフコースが活動を再開するということで大変注目された曲で、お披露目は『ビートたけしのオールナイトニッポン』で行なわれました。オフコースはテレビに出演しないグループでしたが、この曲でフジテレビ『オレたちひょうきん族』に出演したのは有名です。

B-1 緑の日々(小田和正)

本アルバムからの3枚目のシングルです。オフコースらしい美しいハーモニーのコーラスから始まる曲で、清水仁の低音のコーラスが印象的です。この曲のミュージックビデオの主人公はボクサー役の清水仁で、その恋人役は高樹沙椰でした。武田鉄也もちょっとだけ出演しています。小田さんはソロになってから本曲を歌い直し、1993年にシングルでリリースしています。小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』、ベストアルバム『自己ベスト』『あの日 あの時』にも収録されています。

B-2 愛を切り裂いて(松尾一彦)

作詞:小田和正、作曲:松尾一彦の曲です。疾風のようなロック曲です。サビは松尾・清水の二人で歌っています。

B-3 愛よりも(松尾一彦)

作詞:大間仁世・松尾一彦、作曲:松尾一彦の作品です。ヘビーメタル風の曲で、オフコースの曲の中で一番ロックしている曲と思います。シングル『君が、嘘を、ついた』のB面曲でもありました。

B-4 気をつけて(小田和正)

小田さんらしい、せつないバラード曲です。オフコースは1985年に全曲が英語歌詞の『Back Streets of Tokyo』というアルバムをリリースしますが、本曲『気をつけて』も『HER PRETENDER』という楽曲になって収録されています。

B-5 ふたりで生きている(小田和正)

小田さんがストリングスをバックに歌うバラードです。「Maybe The Best Year of My Life」と歌い、本アルバムを締めくくります。

オフコース『The Best Year of My Life』をぜひ聴いてみてください!

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