オフコース『おさらば』テレビ出演、そして決別

1972年4月25日に発売されたオフコースの3枚目のシングル『おさらば/悲しきあこがれ』を紹介します。

本シングルからグループ名を「ジ・オフ・コース」から「オフ・コース」に変更しています。
当時のメンバは小田和正・鈴木康博・小林和行・吉田浩二の4人です。小林和行は聖光学院出身、小田・鈴木の後輩です。吉田浩二はオフコースのマネージャーでしたが、臨時加入しました。

A面 おさらば

作詞・作曲・編曲:東海林修のコーラス曲です。東海林修は有名な編曲家で、沢田研二『危険なふたり』など多くのポップス作品の編曲を手掛けました。2018年4月30日に85歳で亡くなっています。
東海林修はオフコースを4人のコーラスグループとして売り出そうとしました。吉田浩二を急遽加入させたのはそのためです。東海林修は自身の業界内での力を使い、1972年5月13日にTBSが放送した『第1回東京音楽祭』にオフコースを出場させました(レコードジャケットには「第1回東京音楽祭入選曲」と記載されていました)。結果としてオフコースの入賞は無く、また、このときテレビの裏側のあまりの酷さを目の当たりにしたオフコースは以降、テレビ出演は行なわなくなります。テレビと決別するきっかけとなった出来事でした。

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さて、本曲は4人となったオフコースのハーモニーを楽しめるミディアムテンポの元気な曲です。最初から最後までコーラスで歌われており、馴染み深い2人だけのハーモニーとは印象がかなり違います。ホーンセクションが入った派手なアレンジで、段々と盛り上がって最後に最高潮になる、他のオフコース作品とは一線を画している楽曲です。

B面 悲しきあこがれ

作詞:山上路夫、作曲・編曲:東海林修の楽曲です。山上路夫は有名な作詞家で、赤い鳥『翼をください』、小柳ルミ子『瀬戸の花嫁』、野口五郎『私鉄沿線』などが代表作です。オフコースのデビュー曲『群衆の中で』の作詞も行ないました。
A面曲は全編コーラスでしたが、B面の本曲は出だしが小田さんの「忘れていた街の空 見上げた時 あこがれが」という美しいソロで始まり、ヤスさん(鈴木)の「この心をみたした 鳥のように心は…」というソロに引き継がれます。フォーク調のきれいな曲で、サビの「ララララ…」の小田さんの若い歌声が本当に美しいです。一人一人のソロの歌声を聴けるこちらのB面曲のほうが私は好きです。

このシングル発売の1ヵ月後にオフコースは小田和正・鈴木康博の二人のフォークデュオとして再出発しました。以降、オフコースは自作曲だけをレコーディングする自前主義に徹していきます。

シングル『おさらば/悲しきあこがれ』はオフコースのオリジナルアルバムには収録されていません。オリジナルアルバム未収録曲を集めたベストアルバム『レア』に収録されているので探してみてください!

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