リンゴ・スター『想い出を映して』ヒット曲を連発したリンゴのベストアルバム

1975年11月に発売された元ビートルズ、リンゴ・スターのベストアルバム『想い出を映して』を紹介します。原題は、Ringo StarrBlast From Your Past』。日本では1976年1月の発売でした。

ビートルズ解散後、リンゴは音楽面で成功するのは難しいだろうと思われていました。ドラムス担当ということもあり、自ら作った曲もリードヴォーカルを取った曲も他のメンバーに比べると少なく、グループの中では常に4番目の男でした。リンゴはそんな自分自身について次のように発言しています。

「85歳になっても元ビートルズのリンゴ・スターと呼ばれるだろうな」
「ビートルズがやってきたことを俺は超えられないだろう。だが、仕事を続けていれば満足感はある。少しでもうまくなろうといつも努力している」

しかしリンゴは周囲の予想を超える音楽面での成功をおさめます。本アルバムに収録された楽曲10曲のうち7曲がアメリカでトップ10に入るヒットとなり、2曲は1位に輝いています。この時点でジョン・レノン、ジョージ・ハリスンを凌ぐ活躍でした。

スポンサーリンク

それでは、アルバムを紹介していきましょう。(オリジナルがレコード盤なので、A面・B面で紹介します。)

A-1 ユア・シックスティーン

1974年1月に見事全米No.1の大ヒットになった曲です。リンゴの軽快な歌声が気持ち良く、ハリー・ニルソンの多重録音によるバックコーラスと、ポール・マッカートニーによるマウスサックスが印象的です。
オリジナルは『メリーポピンズ』や『チキチキバンバン』等のミュージカル作曲家として有名なシャーマン兄弟が作り、1960年にジョニー・バーネットが歌ってヒットさせた曲です。
リンゴは2016年の来日ツアー『Ringo Starr & His All-Starr Band JAPAN TOUR 2016』で本曲をノリノリで歌っていました。

A-2 ノー・ノー・ソング

1974年のアルバム『グッドナイト・ウィーン』からのシングルカット曲で、最高3位です。とぼけた感じのカントリータッチの曲です。

スポンサーリンク

A-3 明日への願い

原題は『It Don’t Come Easy」。1971年にアメリカとイギリスで最高4位を獲得したヒット曲です。リンゴが作詞・作曲した作品ですが、ジョージ・ハリスンがプロデュースと演奏で参加しており、曲作りにも大きく貢献したと言われています。聴いていて気持ちの良い曲で、私が大好きな曲です。リンゴは1971年のバングラデシュ・コンサートで本曲を歌いました。
2016年の来日ツアー『Ringo Starr & His All-Starr Band JAPAN TOUR 2016』でも歌われた曲です。

A-4 想い出のフォトグラフ

リンゴ・スターとジョージ・ハリスンの共作で、原題はシンプルに『Photograph』です。1973年のアルバム『リンゴ』に先行してアメリカでシングル発売され、見事全米No.1に輝いています。ほのぼのとした味わいのリンゴらしい作品で、ジョージは12弦ギターとバッキング・ヴォーカルに加え、アレンジも担当しています。
リンゴは二人の思い出が詰まったこの曲を、ジョージの一周忌である2002年11月29日に行なわれた追悼コンサートで歌いました。
2016年の来日ツアー『Ringo Starr & His All-Starr Band JAPAN TOUR 2016』でも歌われた曲です。

A-5 バック・オフ・ブーガルー

1972年のシングルで、リンゴが作詞・作曲した作品です。リンゴが参加したジョージ・ハリスンのアルバム『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』のレコーディングセッション中に制作されており、本曲もジョージ・ハリスンがプロデュースと演奏で参加しています。イギリスで最高2位を獲得しました。2016年の来日ツアー『Ringo Starr & His All-Starr Band JAPAN TOUR 2016』でも歌われた曲です。

B-1 オンリー・ユー

1974年のアルバム『グッドナイト・ウィーン』からのシングルカット曲で、最高6位を獲得しています。オリジナルは1955年プラターズの大ヒットナンバーで、リンゴはオリジナルとは違った、ほのぼのとした作品に仕上げています。本曲のレコーディングにはジョン・レノンも参加しています。ジョン自身も同じセッションで本曲を歌っており、1998年に発売されたCD4枚組ボックスセット『ジョン・レノン・アンソロジー』に収録されています。

B-2 ボークー・オブ・ブルース

1970年に発売されたリンゴのファーストソロシングルです。アルバム『カントリー・アルバム』にも収められており、このアルバムは全曲がリンゴの好きなカントリー・アンド・ウェスタンの作品でした。リンゴの声が楽曲にとても合っています。

B-3 オー・マイ・マイ

1973年のアルバム『リンゴ』からのシングルカット曲で、最高5位を獲得しています。リンゴ・スターとヴィニ・ポンシアの共作です。リズミカルな曲で、聴きどころはビリー・プレストンの軽やかなピアノと、メリー・クレイトンとマーサ・リーヴスの楽し気なバッキング・ヴォーカルです。トム・スコットが効果的なサックスプレイを披露しています。

B-4 1970年代ビートルズ物語

原題は『Early 1970』。シングル『明日への願い』のB面曲で、リンゴが作詞・作曲した作品です。歌詞は1番でポール・マッカートニー、2番でジョン・レノン、3番でジョージ・ハリスンのことを歌った内容です。最後は「3人全員に会いたい」と締めくくられています。ビートルズ再結成を一番望んでいたのはリンゴなのかもしれません。ジョージ・ハリスンはスライドギターで演奏にも参加しています。

B-5 アイム・ザ・グレーテスト

アルバム最後はジョン・レノンがリンゴのために書いた作品です。ビートルズ4人のうち、ジョン、ジョージ、リンゴの3人が共演している夢のような演奏で、ビートルズとの関係が深い以下の最強布陣での演奏でした。

 ドラムス:リンゴ・スター
 ピアノ: ジョン・レノン
 ギター: ジョージ・ハリスン
 ベース: クラウス・ブーアマン
 オルガン:ビリー・プレストン

ビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』でリンゴが演じた架空の歌手の名前“ビリー・シアーズ”が本曲の歌詞に出てきます。リンゴのベスト盤ですが、演奏含めて最後はほぼビートルズの再現になりました。

リンゴ・スター『想い出を映して』はおすすめアルバムです。聴いたことが無い方は、ぜひ聴いてみてください!

スポンサーリンク

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です