犯人宅からコート押収、杉並の保育士殺害事件

東京都杉並区下井草のアパート2階の一室で住人の保育士、照井津久美(つぐみ)さん(32)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された同僚の保育士、松岡佑輔容疑者(31)の自宅から、犯行時に身につけていたとみられるコートが見つかっていたことが2019年3月31日にわかりました。

松岡容疑者は「刺していません」などと容疑を否認しているものの、現場に残された遺留物のDNA型が松岡容疑者と一致したことも判明しました。

松岡容疑者は31日、送検のため捜査本部が置かれた荻窪署から出る際、表情を変えることなく警察車両に乗り込みました。

6年ほど前から照井さんと同じ乳児院に勤務していましたが、2人は交際しておらず、職場でも目立ったトラブルはありませんでした。2人の間に一体何があったのでしょうか。

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森昌子が引退会見

年内の公演を最後に芸能界から引退すると発表した歌手の森昌子さん(60)が2019年3月28日、東京都内で記者会見しました。

たくさんの報道陣が集まる中、白っぽい半袖のワンビース姿で現れた森さんは、「2度目の引退ですので、3度目はございません。今はすがすがしい気分でいっぱいです。最後まで頑張ります」とユーモアをまじえて胸中を語りました。また、「これからは、お料理にも興味があるので、もうちょっと上手になれたらいい」と、今後のことを話しました。

25日にサンケイスポーツが報じてから4日目。この日は、父の常夫さんの命日にあたるので会見の日に選んだそうです。

森さんは25日に公式サイトに「ファンの皆様へ」と題した文章を掲載し、引退の意向を明らかにしました。

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消防士、万引きと暴行で逮捕

商品を万引したうえ、警備員に暴行してけがを負わせたとして、神奈川県警は2019年3月26日、消防士の渡部歩生容疑者(21)を事後強盗致傷容疑で逮捕しました。容疑を一部否認しています。

逮捕容疑は11日午後6時半ごろ、同区西橋本のホームセンター「ロイヤルホームセンター相模原橋本店」で、レトルト食品など12点(販売価格計約2600円)を万引したうえ、逮捕を免れるために男性警備員(45)の指をつかんでひねる暴行を加え、左手小指捻挫の軽傷を負わせたとしています。

渡部容疑者は、取り調べに対して「万引と男性を振り払ったことは間違いないが、けがはさせていない」などと供述しています。

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『ポール・マッカートニー』ビートルズ解散の混乱の中で作ったファーストソロアルバム

1970年に発売されたポール・マッカートニー初のソロアルバム『ポール・マッカートニー』を紹介します。原題は、Paul McCartneyMcCartney』。

1969年9月30日、ビートルズの4人はレコード会社との契約書にサインするために顔を合わせました。その席上でジョン・レノンがビートルズ脱退の意思を突如、明らかにします。そしてビートルズは事実上、解散となりました。ビートルズ解散という事態に直面したポールは精神的に打ちのめされ、スコットランドの自宅農場に引きこもります。その後、妻リンダのおかげで回復したポールは本アルバムの制作に取り掛かりました。

アルバムを完成させたポールはその発売をめぐりマネージメント側と対立します。ビートルズのマネージメント担当であったアラン・クレインはアルバム『レット・イット・ビー』を優先させるため、ポールのアルバム発売を遅らせようとしました。しかしポールは1970年4月10日にビートルズ脱退を表明、本アルバムは4月17日にイギリスで、4月20日にアメリカで発売されました。(アルバム『レット・イット・ビー』はその後の1970年5月8日にイギリスで、5月18日にアメリカで発売されました。)

ソロアルバム発売と合わせてビートルズ脱退宣言を行なったポールについて、ジョンは「ポールはNo.1のPRマンだ」と痛烈に皮肉りました。実際、本アルバムはアメリカで3週連続1位を獲得する大ヒットとなります。この出来事を境にしてジョンとポールは数年間、険悪になります。

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本アルバムは全ての楽器をポール一人が演奏するワンマンレコーディングになっています。ポール以外に参加しているのは妻のリンダ・マッカートニーだけです。本アルバムは「粗さ」や「いい加減さ」が目立つアルバムですが、それはビートルズで『アビイロード』という完璧なアルバムを制作した直後の反動でしょう。

それでは、アルバムを紹介していきましょう。(オリジナルがレコード盤なので、A面・B面で紹介します。)

A-1 ラヴリー・リンダ

アコースティックギターに乗せてリンダへ向け愛を歌う小作品です。ポールがリンダとの結婚後、最初に作った曲です。ポールが「自宅で録音した最初の曲。リンダが居間から庭へ歩いていく音が聞こえるだろ」というように、機材のテストを兼ねてレコーディングされています。パーカッションの代わりに本を叩いています。

A-2 きっと何かが待っている

原題は『That Would Be Something』。ロカビリータッチの曲調で、ポールのけだるいヴォーカルはエルヴィス・プレスリーを想起させます。

A-3 バレンタイン・デイ

短いインストルメンタル曲です。エレキギターとアコースティックギターだけで構成されており、中途半端な出来の曲です。機材のテストを兼ねて録音された曲と言われています。

A-4 エヴリナイト

翳りのあるアコースティックギターの小作品です。ライヴアルバム『公式海賊盤 Unplugged (The Official Bootleg)』『バック・イン・ザ・U.S.』にも収録されています。

A-5 燃ゆる太陽の如く

原題は『Hot As Sun』。ポールが10代の時に作った曲で、南国を思わせる陽気なインストルメンタル曲です。

A-6 グラシズ

わずか30秒足らずの即興演奏のお遊びです。CD化の際に前曲『燃ゆる太陽の如く』とメドレー扱いになり1曲に統合されました。

A-7 ジャンク

マイナー調のアコースティックバラードで、ポールらしいメロディーラインの名曲です。1968年に作られた曲で『ホワイトアルバム』のデモテイクで録音されており、その音源は『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録されています。ライヴアルバム『公式海賊盤 Unplugged (The Official Bootleg)』にも収録されています。

A-8 男はとっても寂しいもの

原題は『Man We Was Lonely』。リンダがハーモニーで加わっており、ポールは「僕らの初めてのデュエットナンバー」と発言しています。ビートルズ解散の真っただ中にいたポールの偽らざる心境を歌っているとして大きな話題になった曲です。

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B-1 ウー・ユー

単調なギターのリフに乗って展開されるブルージーな曲です。最初のレコーディングではインストルメンタル曲でしたが、後で歌をつけています。

B-2 ママ・ミス・アメリカ

ポール得意の、別々の2曲をくっつけてメドレー仕立ての1曲にしたインストルメンタル作品です。ピアノ、ドラムス、ギターのまとまりのある演奏になっています。

B-3 テディ・ボーイ

元々はビートルズの楽曲として作れらたフォーク調の曲です。ゲットバックセッションで演奏されており、その音源は『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録されています。テッドという少年の物語にポール自身が重なります。

B-4 シンガロング・ジャンク

A面の『ジャンク』のインストルメンタル編です。哀愁漂う美しいメロディーをアコースティックギターとピアノが奏でます。

B-5 恋することのもどかしさ

原題は『Maybe I’m Amazed』。リンダへ捧げられた、ポールの名曲中の名曲で、私の大大大好きな曲です。ポールは「アルバムで一番成功した曲。シングルカットすべきだった」と発言しています。その後、1976年リリースのライヴアルバム『ウイングス U.S.A.ライヴ(Wings Over America)』に収録され、このときのアレンジと演奏が素晴らしく、ウイングス15枚目のシングルとしてシングルカットされました。このときの邦題は『ハートのささやき』で、1つの楽曲に2つの邦題が与えられた曲です。

B-6 クリーン・アクロア

ブラジルのインディオに捧げられたインストルメンタル曲です。パーカッションをメインとする実験的な曲で、リンダが呼吸音を担当しています。

『ポール・マッカートニー』を聴いたことが無い方は、ぜひ聴いてみてください!

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リンゴ・スター『カントリー・アルバム』カントリー&ウェスタンのみのアルバム!

1970年に発売された元ビートルズ、リンゴ・スターのソロアルバム『カントリー・アルバム』を紹介します。原題は、Ringo StarrBeaucoups of Blues』。

ビートルズ時代からリンゴのカントリー&ウェスタン好きは有名でした。ビートルズのカントリータッチの曲は大体リンゴがヴォーカルを取っています。

 『ハニー・ドント』(カール・パーキンス作)
 『アクト・ナチュラリー』(バック・オーウェンス作)
 『消えた恋』(リンゴが初めて作詞に加わった曲)
 『ドント・パス・ミー・バイ』(リンゴが初めて作詞作曲した曲)

これらの曲はリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのステージでも取り上げられており、リンゴのカントリー好きが伝わってきます。

本アルバムのプロデューサーを務めたのはカントリー界の大御所であるピート・ドレイクです。リンゴとドレイクはジョージ・ハリスンのアルバム『オール・シングス・マスト・パス』のセッションで知り合いました。ドレイクはリンゴに全曲カントリー&ウェスタンのアルバム制作を持ち掛けます。カントリー好きのリンゴは躊躇せずにこの企画に乗りました。
カントリー音楽の中心であるナッシュビルにリンゴは飛びます。そして1970年6月30日と7月1日のわずか2日間でリンゴはヴォーカルを入れています。アルバム全曲がリンゴのために用意された曲で、なんと100曲ほどがドレイクが所有する音楽出版社の作曲家たちから寄せられていたそうです。本アルバムではリンゴはドラムスを演奏しておらず、ヴォーカルに徹しています。

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本アルバムについて「リンゴ好きだが、このアルバムはスルーしてた」「のどかな曲ばかりだとキツイ」といった意見をネットで見ましたが、私は大好きなアルバムです。クセが無いのでバックグラウンドミュージックに最適です。でも、刺激が欲しい人には物足りなさがあるのでしょうね。

それでは、アルバムを紹介していきましょう。(オリジナルがレコード盤なので、A面・B面で紹介します。)

A-1 ボークー・オブ・ブルース

シンガーソングライターのバズ・ラビンが作ったワルツです。リンゴの歌声はのどかです。リンゴ初のソロシングルとして、アメリカでは1970年10月5日に、日本では1970年12月21日に発売されています、

A-2 ラヴ・ドント・ラスト・ロング

ギタリストのスタジオミュージシャンであるチャック・ハワードが作った曲です。優しいメロディーですが、歌われている内容は怖いです。

A-3 ファーステスト・グロウイング・ハートエイク・イン・ザ・ウェスト

シンガーソングライターのラリー・キングストンがフレッド・ダイカスと共作した曲です。リンゴはのびのびと歌っています。

A-4 ウィズアウト・ハー

シンガーソングライターでギタリストのソレルズ・ピッカードが作った曲です。フォークソング調の曲をリンゴは丁寧に歌っています。

A-5 ウーマン・オブ・ザ・ナイト

前曲に続き、本曲もソレルズ・ピッカードの作品です。本アルバムの中では一番ポップなメロディーの曲です。はつらつとしたリンゴの歌声が気持ちいいです。

A-6 アイド・ビー・トーキング・オール・ザ・タイム

チャック・ハワードとラリー・キングストンの共作曲で、典型的なカントリーソングです。曲の最後では珍しいリンゴの裏声が聴けます。

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B-1 フィフティーン・ダラー・ドゥロウ

ソレルズ・ピッカードが作った曲です。歌詞はバンドで成功を夢見る男の物語です。曲の後半でリンゴのスキャットを聴くことができる曲です。

B-2 ワイン・ウイメン・アンド・ラウド・ハッピー・ソング

ラリー・キングストンが単独で作った曲で、1968年に曲は完成していました。発表の場が無かった曲をリンゴが取り上げた形になっています。

B-3 アイ・ウドゥント・ハヴ・ユー・エニイ・アザー・ウェイ

チャック・ハワードが作ったラヴソングです。リンゴは女性ヴォーカルと甘くデュエットしています。

B-4 ルーザーズ・ラウンジ

ジャズ・オルガンのプレイヤーで作曲家のボビー・ピアスが作った軽快なテンポの曲です。リンゴも軽快に歌っています。

B-5 ウェイティング

チャック・ハワードが作ったバラード曲です。リンゴはとてもムーディーに歌っています。

B-6 サイレント・ホームカミング

ソレルズ・ピッカードが作った曲で、息子が戦争から無言の帰宅となったことを嘆き悲しむ母親の歌です。カントリーロックと呼ぶのが相応しい佳曲でアルバムが締めくくられます。

リンゴ・スター『カントリー・アルバム』はおすすめアルバムです。聴いたことが無い方は、ぜひ聴いてみてください!

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【野球】イチロー、引退か

メジャーリーグの公式サイトが2019年3月21日、マリナーズのイチロー外野手が引退すると伝えました。MLBの公式サイトは「Ichiro to announce retirement today」(イチローが今日引退発表へ)との見出しで伝えました。

イチローが出場しているマリナーズ-アスレチックスが行われている東京ドームでは、報道を受けて客席がざわめく場面もありました。その後、右翼へ打球が飛ぶたびに大歓声、大きな拍手が沸き起こりました。

イチロー引退に対し、横浜CのFW三浦知良(52)は「喪失感がすごい」とコメントしました。競技は違えどで第一線で走り続けていることや、お互いに神戸を拠点とするチームに在籍したことから親交がありました。

イチローは45歳で退くことを決断した一方で、52歳のカズはプロ34年目を迎えた今季も走り続けています。「少し休んでカムバックしてもらいたいですね。プレーしている姿を見たいですね。引退したからといって、野球を辞める必要はないですし。野球はずっと大切にしていって欲しいです。三振しようが何しようが、イチローさんにはずっとプレーして欲しいなと思います」とカズならではの“エール”を送りました。

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ピエール瀧出演の『麻雀放浪記2020』、予定通り公開へ

映画配給大手の東映は2019年3月20日、麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたピエール瀧容疑者が出演する映画「麻雀放浪記2020」を予定通り4月5日に公開することを決定しました。瀧容疑者の出演シーンについてもノーカットで公開するそうです。

20日、東京都内の本社で開かれた会見では多田憲之社長が「映画会社の責任として完全な形で公開したい」と語りました。多田社長は、賛否両論の意見が寄せられることは覚悟しているとしながら、「劇場での上映は有料であり、かつ鑑賞の意志を持ったお客様が来場し鑑賞するというクローズドなメディアでありますので、テレビ放映またはCM等とは性質が異なります」と述べました。

東映によると、公開前に出演者が犯罪行為によって逮捕された作品を公開するのは「東映としてはおそらく今回が初めて」だそうです。

湖東病院呼吸器外し事件、再審開始確定

滋賀県東近江市の湖東(ことう)記念病院で2003年、入院患者の人工呼吸器を外して殺害したとして、殺人罪で懲役12年の判決が確定し、刑期を終えた元看護助手・西山美香さん(39)の再審開始が確定しました。

最高裁第二小法廷(菅野博之裁判長)が2019年3月18日付の決定で、病死の可能性を指摘して再審請求を認めた大阪高裁の判断を支持し、検察側の特別抗告を棄却しました。今後、やり直しの裁判が開かれることになり、無罪となる公算が大きいです。

西山さんは19日、同県彦根市の自宅で報道陣の取材に応じ、再審開始確定について「16年の歳月は長いようで短かったと感じる。再審開始の確定は弁護団や両親らの励ましのおかげ。無罪を勝ち取れるよう頑張りたい」と話しました。

内田裕也さん、肺炎で死去

ロック歌手や俳優として知られる内田裕也(本名・内田雄也)さんが2019年3月17日、東京都内の病院で死去しました。79歳でした。

所属事務所は18日に「内田裕也、2019年3月17日、5時33分、肺炎のため、永眠いたしました。ここ数年、闘病の日々でした」と正式発表しました。

葬儀・告別式は近親者のみで執り行われ、後日、お別れ会を開く予定です。

妻で女優の樹木希林さんを2018年9月に亡くしたばかりでした。葬儀では体調不良のため、報道陣に言葉を発することはありませんでしたが、自身のオフィシャルサイトに「見事な女性でした」と感謝の言葉をつづっていました。

ご冥福をお祈りします。

リンゴ・スター『バッド・ボーイ』コミカルでお洒落なアルバム

1978年に発売された元ビートルズ、リンゴ・スターのソロアルバム『バッド・ボーイ』を紹介します。原題は、Ringo StarrBad Boy』。

ヴィニ・ポンシアをプロデューサーに招いて制作したアルバムです。ヴィニ・ポンシアとリンゴは曲作りの名コンビで、リンゴの過去のアルバムでも多くの曲を共作してきました。

『リンゴ』
 オー・マイ・マイ
 デヴィル・ウーマン

『グッドナイト・ウィーン』
 ウー・ウィー
 オール・バイ・マイセルフ

『リンゴズ・ロートグラビア』
 クライン
 レディ・ゲイ

『ウィングズ~リンゴIV』
 ウィングズ
 ゲイブ・イット・オール・アップ
 アウト・オン・ザ・ストリーツ
 イッツ・ノー・シークレット
 ジプシーズ・イン・フライト
 シンプル・ラヴ・ソング

前作『ウィングズ~リンゴIV』では10曲中6曲がリンゴとヴィニ・ポンシアの共作曲でした。ビートルズのレノン=マッカートニーのようですね。

本アルバムが志向しているのはAORで、大人向けのお洒落なアルバムになっていますが、リンゴらしいコミカルな曲もあります。アルバムの解説には、クレジットされていないが契約の関係で名前を出せない大物が参加していると記載されていました。それはドクター・ジョンで、第1期リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドにも参加しています。

それでは、アルバムを紹介していきましょう。(オリジナルがレコード盤なので、A面・B面で紹介します。)

A-1 フー・ニーズ・ア・ハート

リンゴとヴィニ・ポンシアの共作曲です。軽快なポップスでアルバムがスタートします。シングルヒットしそうな佳作で、リンゴのヴォーカルも軽やかです。

A-2 バッド・ボーイ

アルバムタイトル曲は「バーッドボイヨイヨイヨイヨイヨイヨイヨイ…」と歌われる、コミカルなおもしろい曲です。リル・アームストロングとエーヴォン・ロングの共作で、オリジナルは1957年のジャイヴ・ボンバーズのヒット曲です。

A-3 口紅のあと

原題は『Lipstick Traces』。本アルバムからの先行シングル曲でした。作者はナオミ・ネヴィルで、1962年にベニー・スペルマン、1965年にオージェイズがヒットさせています。アレンジと女性コーラスがゴージャスな仕上がりになっています。

A-4 ハート・オン・マイ・スリーヴ

スコットランド出身のデュオグループ、ギャラガー&ライル(べニー・ギャラガー、グラハム・ライル)の作品です。彼らは1970年に結成されたロックバンド、マクギネス・フリントのオリジナルメンバーで、さらにその前はアップルレコードのスタッフライターでした。心が温まるようなメロディーの、私の大好きな曲です。リンゴのヴォーカルも優しく、心が穏やかになる曲です。シングル『素敵なトゥナイト』のB面曲でもありました。

A-5 愛はどこへ行ったの

原題は『Where Did Our Love Go』。1964年にアメリカの黒人女性ヴォーカルグループのシュープリームス(最近の表記はスプリームス)が大ヒットさせた曲です。シュープリームスのオリジナルメンバーの1人はダイアナ・ロスです。作者はモータウンの専属ソングライターチームであったエディ・ホーランド・ジュニア、ブライアン・ホーランド、ラモント・ドジャーの3人でした。ノリのよい有名曲を女性コーラスを従えてリンゴは楽し気に歌っています。そして、リンゴのヘタウマ感が妙にマッチしています(笑)。

リンゴとシュープリームスの組み合わせは意外な感じも受けますが、初期のビートルズを振り返ると黒人女性ヴォーカルグループの楽曲を好んでカバーしていました。
 チェインズ(クッキーズ)
 ボーイズ(シュレルズ)
 ベイビー・イッツ・ユー(シュレルズ)
 プリーズ・ミスター・ポストマン(マーヴェレッツ)
 デヴィル・イン・ハー・ハート(ザ・ドネイズ)

B-1 ハード・タイムス

1970年代に活躍したイギリスのシンガーソングライター、ピーター・スケラーンが作った曲です。ファンキータッチのロックナンバーで、本アルバムでは一番ロックしている曲です。

B-2 素敵なトゥナイト

原題は『Tonight』。リンゴが女性コーラスやストリングスをバックに歌うお洒落なバラード曲です。シングルカットもされました。オリジナルは1977年にスモール・フェイセスがリリースしたアルバム『プレイメイツ』に収録されていた曲で、イアン・マグレガンとジョン・ピジョンの共作です。イアン・マグレガンはスモール・フェイセスとフェイセズの元メンバー、キーボードプレーヤーでした。

B-3 モンキー・シー・モンキー・ドゥ

オリジナルはマイケル・フランクスで、1975年にリリースしたアルバム『アート・オブ・ティー』に収録されていました。マイケル・フランクスはAOR界を代表するアーティストの1人です。オリジナルはムーディーな雰囲気ですが、リンゴはロック色の濃いアレンジに仕上げています。

B-4 オールド・タイム・リラヴィン

リンゴとヴィニ・ポンシアの共作曲で、シングル『口紅のあと』のB面曲でもあります。本アルバムはどの曲もお洒落な感じに統一されていますが、本曲もキーボードの音色が印象的な大人向けのお洒落な楽曲に仕上がっています。

B-5 マン・ライク・ミー

原題は『A Man Like Me』。元スリム・チャンスのメンバー、ルアン・オロクレインが作ったカントリータッチのバラード曲です。アルバム最後の曲をストリングスをバックに歌うリンゴはビートルズ『ホワイトアルバム』の『グッド・ナイト』を彷彿とさせます。雄大なイメージのバラードでアルバムが締めくくられます。

リンゴ・スター『バッド・ボーイ』はおすすめアルバムです。現在は入手困難ですが、輸入レコード店などで探せると思います。聴いたことが無い方は、ぜひ聴いてみてください!