【将棋イベント報告】山口恵梨子女流二段、和田あき女流初段ら登場 2019/6/9@盛岡

2019年6月9日(日)に盛岡・岩手教育会館で行なわれた将棋日本シリーズ「東日本大震災復興支援JT応援プロジェクト」に参加してきました。出演棋士は高野秀行六段、金井恒太六段、鈴木環那女流二段、山口恵梨子女流二段、和田あき女流初段でした。内容は「プロ・アマリレー対局」、「次の一手クイズ」、「多面指し(指導対局)」、「出演棋士全員によるトークショー」でした。

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第一部は「プロ・アマリレー対局」です。高野六段チームと鈴木女流二段の対局で、それぞれに大人1名・子供2名が加わった1チーム4名の構成です。事前に選ばれていた方々のようで、アマもかなり強かったです。プロ棋士は9手で交代、アマは3手で交代で、プロ対アマの構図になるように配慮されていました。将棋は相矢倉の脇システムとなり、先手の高野六段チームが猛攻を仕掛け、後手の鈴木女流二段チームが必死に受ける展開となりました。解説の金井六段が思わず「これは並みの指し手ではない」と言うほど矢倉の得意な高野六段の指し手が冴えわたっており、高野六段チームが押し切りました。

第二部は「多面指し(指導対局)」と「次の一手クイズ」が並行して行なわれました。指導対局は抽選でしたが、私は幸運にも対局者に選ばれました。和田あき女流初段に「飛車落ち」で臨み、なんとか勝つことができました。緩めていただいたのでしょうが、和田女流から「お強いですね」と言われ、最高にハッピーです。

並行して行なわれた「次の一手クイズ」はどちらかと言うと過去のJT杯の解説会で、佐藤(康)vs中村(太)、羽生vs豊島が取り上げられていました。

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第三部は出演棋士全員によるトークショーです。山口女流が以前盛岡に佐藤康光会長と来たときに時間がほどんど無い中、盛岡冷麺を御馳走してもらった話をしたところ、高野六段は冷麺→焼肉つながりで、佐藤康光竜王の頃、30人ほどで焼肉屋に行きカルビが無くなってしまったときに「それなら上カルビはありませんか?」と男前な発言をしたエピソードを披露していました。

最後は出演棋士全員と握手して帰りました。とても楽しいイベントでした。ありがとうございました。

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大崎善生『将棋の子』魂を揺さぶられる将棋ファン必読のノンフィクション

大崎善生が2001年に発表したノンフィクション小説『将棋の子』を紹介します。大崎善生は雑誌『将棋世界』の編集長を10年間務めた経歴のある作家で、妻は女流棋士の高橋和(やまと)です。

プロローグは平成8年3月7日、第18回奨励会三段リーグ最終日の中座真の姿を追います。プロ四段への二つの椅子を目指して戦う三段リーグ、最終日の対局2局を前に中座は4番手につけていました。

堀口一史座 12勝4敗
野月浩貴  12勝4敗
藤内忍   12勝4敗
中座真   11勝5敗
今泉健司  11勝5敗
木村一基  10勝6敗

中座は1局目を勝ち、2局目に臨みます。奨励会には年令制限があるため、26歳の中座は勝っても負けても、これが奨励会最後の対局です。その対局は競争相手である今泉健司との直接対決でしたが、完敗を喫します。中座は何もかも終わったと、悔しさ、申し訳なさ、不安感に苛まれながら帰り支度をしていると、まだ目があると伝えられます。そして、奇跡的に昇段が決まると、運命の悪戯に翻弄された中座は腰砕けになり、膝を抱え、腕の中に顔を埋め、へたりこんでしまいます。私はこのプロローグだけで魂が揺さぶられ胸が熱くなりました。

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エピローグで著者は、普通であれば中座は将棋界を去っており、そうなっていれば「中座流8五飛車戦法」は存在していないことを指摘します。三段リーグという過酷なリーグ戦が本来は将棋界に取り込むべきであった才能を流出させてしまっているとしたら悲劇ではないかと。

『将棋の子』は羽生善治、森内俊之、佐藤康光、郷田真隆らが、ものすごい勢いで将棋界を駆け上がり席捲していった時代の裏で、夢破れ奨励会を去っていった者たちの物語です。著者の同郷である成田英二の物語を軸に、日本将棋連盟に勤務していた著者だからこそ知り得たエピソードが満載です。村山聖が奨励会を去る加藤昌彦に「加藤さんは負け犬だ」「僕は加藤さんのような負け犬にはならない」と言って喧嘩になった話。その加藤に「君が四段になれなかったのは、すべて僕の責任だ」と涙を流しながら詫びた師匠の小林健二。

『将棋の子』は将棋ファンに広く読んで欲しいおすすめのノンフィクション小説です。

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【将棋】伊藤沙恵女流二段が女流AbemaTVトーナメント優勝!里見女流四冠を破る

2019年1月3日に放映された第1回女流AbemaTVトーナメント決勝で、伊藤沙恵女流二段が里見香奈女流四冠を2-1で破って優勝しました。

女流AbemaTVトーナメントは持ち時間7分、1手指す毎に7秒が加算されるフィッシャールールで行なわれました。里見女流四冠は思わず時間を使って考え込んでしまうことが多く、時間的に追い込まれていました。伊藤女流二段は決断良く指しており、これも勝因の1つでした。

【第1局】
振り駒で先手が伊藤女流二段、後手が里見女流四冠となった第1局は相振り飛車になりそうな出だしから、里見女流四冠の石田流三間飛車に対して伊藤女流二段が居飛車・棒金の珍しい戦型となりました。珍しい戦型に戸惑ったのか里見女流四冠はうまく捌くことができず、伊藤女流二段が快勝しました。

【第2局】
先手の里見女流四冠が初手に▲7八飛といきなり三間飛車に振りました。普段の対局では相居飛車と相振り飛車が多い伊藤女流二段ですが、この日は里見対策を練ってきたのか居飛車で対抗します。お互いに美濃囲いの対抗形となった将棋は、里見女流四冠の飛車を切って駒の効率で攻める仕掛けが成功し、里見女流四冠がそのまま押し切りました。

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【第3局】
あらためて振り駒が行なわれて、先手が伊藤女流二段、後手が里見女流四冠となった第3局は、後手の里見女流四冠のゴキゲン中飛車の戦型になりました。対する伊藤女流二段は4八金・5八金と金を居玉の前に並べる見たことのない構えを取ります。類型の無い将棋に里見女流四冠はとまどったのか、中盤で大きく時間を使ってしまいます。形勢を損ねた里見女流四冠は最後は時間にも追われてしまい、無念の投了となりました。

非公式戦ではありますが、女流AbemaTVトーナメントはスリリングな対局で大変盛り上がりました。優勝した伊藤沙恵女流二段は男性棋士の第2回AbemaTVトーナメントに参加します。男性棋士を破って勝ち進んで欲しいですね!

また、伊藤沙恵女流二段は女流名人戦の挑戦者にもなっており、里見香奈女流名人との5番勝負が始まります。沙恵ちゃんが悲願の初タイトルを奪取できるか、こちらも注目ですね!

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【将棋】高見泰地叡王が佐藤天彦名人に圧勝! 2019上州将棋祭り

2019年1月4日にヤマダ電機 LABI1 LIFE SELECT高崎で行なわれた第9回上州将棋祭りのメインイベントで佐藤天彦名人と高見泰地叡王が対局し、高見叡王が圧勝しました。

先手となった佐藤名人が矢倉に誘導し、後手の高見叡王も同形で追従します。がっぷり四つの相矢倉ではなく、先手4七銀・3七桂、後手6三銀・7三桂の形の昭和30年代の頃の古めかしい戦型となりました。
中盤で後手の高見叡王が△1五歩と自玉側の端から仕掛けたのが驚愕の一手で、これには解説の佐藤康光九段(日本将棋連盟会長)もびっくりしていました。形に捉われない将棋を指す佐藤康光九段をも驚かせた高見叡王の攻めはその後も冴えわたります。受けの得意な佐藤天彦名人ですが、粘りが効かず投了となりました。

公開対局の非公式戦とはいえ、高見叡王は2019年を幸先良い勝ち星でスタートしました。防衛戦となる叡王戦7番勝負も期待したいですね。

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【将棋】2019 美人女流棋士ベスト5

空前の将棋ブームで、将棋プロの対局が頻繁にネット中継されるようになりました。将棋の放送に欠かせないのが解説の聞き手を務める女流棋士。一部の女流棋士はアイドル級のルックスで大人気となっています。
今回は管理人の独断と偏見でランク付けした美人女流棋士ベスト5を紹介します。

第5位 山根ことみ女流初段

愛媛県松山市出身、1998年3月9日生まれの20歳です。彼女がネット中継に登場するや否や「西野七瀬?」「アイドルグループの上位打線クラス」といった書き込みで埋まりました。2018年に上京してきて、これからメディアにたくさん露出されるでしょう。ニックネームは「ことみん」「山猫トミー」です。先日のネット中継では、仲良しの和田あき女流初段といっしょに焼き肉を食べにいったプライベート話をしていました。

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第4位 里見咲紀女流初段

島根県出雲市出身、1996年4月28日生まれの22歳です。女流棋界の絶対王者、里見香奈女流四冠の妹です。姉と対局したいか?という質問には「姉だからという理由で対局したいというのはないが、トップの方々と指してみたいというのはもちろんあって、その一人が姉なので、そういう意味では指したいという気持ちはある」と答えてます。ニックネームは里見の妹で「さといも(里妹)」です。本人はこのニックネームを嫌っているようですが、お姉さんは大爆笑だったようです。

第3位 和田あき女流初段

北海道札幌市出身、1997年11月14日生まれの21歳です。ニックネームは「ワダーキ」です。毎週日曜10:30、EテレのNHK杯将棋トーナメントの司会を飯野愛女流初段と交替で務めています。週によっては棋譜読み上げを行なっており、国営放送に多大な貢献をしています。妹の和田はなさんも将棋が強く、全米将棋大会でチャンピオンになっています。

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第2位 武富礼衣女流初段

佐賀県佐賀市出身、1999年5月25日生まれ。立命館大学に在学中の19歳です。ニックネームは「レイチェル」です。学生、関西所属ということでメディア露出はまだ多くありませんが、大盤解説会に巫女さんのコスプレ姿で登場したときは大反響がありました。

第1位 山口恵梨子女流二段

管理人の独断と偏見の第1位は「えりりん」こと、山口恵梨子女流二段です。1991年10月12日生まれの27歳、白百合女子大学卒業のお嬢様です。「攻める大和なでしこ」「攻めダルマ」の異名を持ち、無理攻めが持ち味?です。ニコニコ生放送で王手飛車取りとなる手を何度も挙げてしまう珍事があり、それをきっかけに王手飛車取りを「山口」と呼ぶネタが生まれました。ガチのポケモンゲームプレイヤーとしても有名です。

今回選んだ5人には将棋の実力をつけて、女流タイトル戦に登場して欲しいですね。

【将棋】斎藤慎太郎王座が藤井聡太七段に勝利!第4期叡王戦本戦1回戦

2018年11月23日に第4期叡王戦本戦、斎藤慎太郎王座 対 藤井聡太七段が関西将棋会館で行なわれ、135手で斎藤王座が勝ちました。

斎藤王座は初タイトルを取ったばかりの実力・人気抜群の棋士です。「西の王子」と呼ばれるイケメン棋士で、女性の将棋ファンを増やしました。ネットでは「さいたろう」のニックネームで呼ばれています。
今回の対局は日本中が注目の藤井七段との対局で、祝日にも関わらずファンサービスで対局が組まれました(ニコニコ生放送が放映)。

本局は角換わりの相居飛車の将棋となりました。先手の斎藤王座がいきなり▲3五歩~▲4五桂と仕掛け、斎藤王座の攻め、藤井七段の受けの展開になりました。斎藤王座の研究手順であったようで、斎藤王座が中盤の入り口あたりから指しやすい展開となりました。斎藤王座は終盤まで優勢を維持して攻め続けましたが、あと一歩のところで藤井七段は土俵を割らずに最後は大熱戦になりました。1分将棋が延々と続きましたが、藤井七段の反撃は及ばず、斎藤王座が勝利しました。

藤井七段は風邪をひいて終始マスクをしており、辛そうでした。体調不良が対局内容に多少の影響があったかもしれません。

勝った斎藤王座は叡王戦本戦を勝ち進みそうですね。

【将棋】女流AbemaTVトーナメント、第1局は里見女流四冠vs香川女流三段!

2018年夏、フィッシャールールで行なわれ藤井聡太七段が優勝したAbemaTVトーナメントは大変盛り上がりました。2018年冬、いよいよ女流プロの同棋戦が開幕します。
そして1回戦第1局は、里見香奈女流四冠 対 香川愛生(まなお)女流三段という、将棋ファンは大注目の1戦です。

【1回戦の放送予定】
2018年12月2日(日) 午後8時~
里見香奈女流四冠vs香川愛生女流三段

2018年12月9日(日) 午後8時~
渡部愛女流王位vs貞升南女流初段

2018年12月16日(日) 午後8時~
室田伊緒女流二段vs谷口由紀女流二段

2018年12月23日(日)午後8時~
伊藤沙恵女流二段vsカロリーナ・ステチェンスカ女流1級

男性プロの棋戦では持ち時間5分に1手指す毎に5秒が加算されるルールでしたが、女流プロのルールは持ち時間7分に1手指す毎に7秒が加算されるルールになります。いずれ大変スリリングな対局になるでしょう。

藤井聡太七段は本棋戦について「フィッシャールールで繰り広げられる熱い戦いを僕も楽しみにしています」とコメントしています。
そして、優勝者には男性プロの「第2回AbemaTVトーナメント」に「女流枠」として出場する権利が与えられます。誰が優勝するにしても今から楽しみですね。

日曜の夜が楽しくなりました!

【将棋】パパは強し!及川拓馬六段が増田康宏六段に勝利!第4期叡王戦本戦開幕

2018年10月27日に第4期叡王戦の本戦トーナメント1回戦、及川拓馬六段 対 増田康宏六段が東京将棋会館で行なわれ、74手で及川六段が勝ちました。

及川六段は人気女流棋士の上田初美さん(女流四段・元女王)の夫として有名です。2018年夏には二女が生まれ幸せ絶頂の状態で、ネット上ではパパと呼ばれています。2018年度は将棋も絶好調で10月時点で勝率8割を超える驚異的な勝ちっぷりとなっています。

一方の増田六段は高見泰地叡王に顔が似ており、二人が見分けられたら立派な将棋ファンと言われています。「矢倉は終わった」の発言も有名で、将棋界に雁木ブームを巻き起こした立役者です。

本局は「矢倉は終わった」の増田六段が先手で矢倉に組み、中盤まで2018年10月2日の王座戦第三局(中村太地王座 対 斎藤慎太郎七段)とまったく同じ進行となりました。王座戦で後手が指せるとされた進行に対して、新進気鋭の増田六段がどこで逆転の研究手を出すのか注目されましたが、最後まで後手の及川六段が優勢を維持して勝ち切りました。増田六段は変化できる順がいろいろあると事前には考えていたようですが、いざ対局で読みを深く入れると有利にする変化は難しかったようです。

勝った及川六段の次戦の相手はハッシーこと橋本崇載八段です。熱戦を期待します。

【将棋】ハッシーが山ちゃんに大逆転勝利!叡王戦本戦進出

2018年9月27日に第4期叡王戦 段位別予選八段戦、山崎隆之八段 対 橋本崇載八段が関西将棋会館で行なわれ、大激闘の末、180手で橋本八段が勝ちました。

橋本八段のニックネームは「ハッシー」で、ユーモアのある言動がファンに受けている人気棋士です。TV将棋のNHK杯で二歩(反則負け)をしたことも有名で、ネット民からは二歩にかけてニフティと呼ばれました。
一方の山崎八段のニックネームは「山ちゃん」です。NHKの将棋番組のMCを担当しており、こちらも大人気の棋士です。

山崎八段はタイトル戦になる前の第1期叡王で、佐藤康光会長に「今からでもタイトルを取ったことにになりませんか」と掛け合った、こちらもユーモアあふれる棋士です。

さて、本局は先手となった山崎八段がいつも通りに初手▲2六歩と突いて得意の相掛かりを目指したのに対して、居飛車・振り飛車の両方を指しこなすオールラウンドプレーヤーである橋本八段がどう対応するかが注目されました。橋本八段は△8四歩と相手の得意戦法を堂々と受け、戦型は相掛かりになりました。

将棋は中盤でリードした山崎八段がそのまま終盤まで優位に進めましたが、橋本八段も粘り、局面は泥沼化します。1分将棋が延々と続き、両者とも疲労困憊していることがニコニコ生放送の映像から伝わります。そんな中、166手目、橋本八段の△6八歩打と金の頭を歩で叩いた手に、▲7八金と逃げた手が山崎八段の大悪手でした。次に△9六桂打▲同香△9九角打とされ、7九にいる玉の逃げ場が封鎖されてしまい、大逆転となりました。

投了後の山崎八段は「この将棋を負ける人いますかね……」といつもの自虐コメントを言いながら落ち込んだ様子で、勝った橋本八段はどうしていいものかといった感じで恐縮した様子でした。

本局に勝った橋本八段は叡王戦本戦トーナメント進出となりました。本戦でも活躍して欲しいですね。

【将棋】藤井聡太七段がAbemaTVトーナメント優勝!佐々木勇気六段を破る

2018年9月9日に放映された第1回AbemaTVトーナメント決勝で、藤井聡太七段が佐々木勇気六段を2-1で破って優勝しました。AbemaTVトーナメントは持ち時間5分、1手指す毎に5秒が加算されるフィッシャールールで、将棋に初めて適用されました。3番勝負を行なって2勝でトーナメントを勝ち進むのも新たな試みです。

【第1局】
振り駒で先手が佐々木六段、後手が藤井七段となった第1局はプロで大流行中の角換わり相腰掛け銀となりました。後手の藤井七段は6二金、8一飛の流行の形を採用、先手の佐々木六段は5八金と昔からある形を採用して対抗しました。
中盤、佐々木六段の6四歩と垂らす手が研究手のようで自信がありそうでしたが、6三歩成に5一玉と玉を戻して受けた手が藤井七段の非凡な一手でした。そこからは藤井七段が優勢に進めましたが、終盤で佐々木六段が6四桂と歩の前に桂馬を打った手が結果的に逆転ホームランの一手となり、佐々木六段が勝利しました。
負けた藤井七段は「6四桂と打つ手が読んでいない手で間違えてしまった」と逆転負けを悔やみました。

【第2局】
先手が藤井七段、後手が佐々木六段となった第2局は、角を換えない相居飛車の力戦形になりました。序盤に藤井七段が3五歩と伸ばした手が珍しい手で、佐々木六段は1三角から歩得をした後に角を元の2二の位置へ戻しました。序盤は、佐々木六段の歩得 対 藤井七段の手得の主張がぶつかり合いました。中盤、佐々木六段は桂馬を得するものの、歩切れとなり、先手の藤井七段が指しやすい形勢になりました。藤井七段が2四飛と飛車が走った手に、佐々木六段が3三金と横歩を守った手が問題の一手で自陣がまとめ難くなりました。形勢は藤井七段に傾き、6一角と打った手が決め手で、藤井七段の攻めが的確に決まり、短手数で1勝を返しました。
解説の渡辺明棋王は「終盤の切り合いが無い将棋」と評しました。

【第3局】
あらためて振り駒が行なわれて、先手が佐々木六段、後手が藤井七段となった第3局は相雁木の力戦形の相居飛車戦になりました。後手の藤井七段の8四飛に先手の佐々木六段が9五角と幽霊角に出た後に、5九角~2六角と角を転換してじっくり攻める形を作りました。本格的な戦いはまだと思われた局面で藤井七段は継ぎ歩から桂馬を捨てるいきなりの攻めを決行し、佐々木六段は受けにまわらざるを得ない不本意な辛抱を続ける展開となりました。その後、藤井七段の攻めが突き刺さり、佐々木六段は無念の投了となりました。

非公式戦ではありますが、AbemaTVトーナメントはスリリングな対局で大変盛り上がりました。
藤井聡太七段、優勝おめでとうございます!