オフコース『グレイテストヒッツ1969-1989』小田和正20年の軌跡

1998年に発売されたオフコースのベストアルバム『オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989』を紹介します。オフコースのベストアルバムは手を変え品を変え、何度も何度も発売されていますが、本作はオフコース全シングル36枚のA面曲を年代順に3枚のCDに詰め込んだ圧巻のボリュームになっています。小田和正の音楽活動の最初の20年を155分でたどれます。


それでは1曲ずつ紹介していきましょう。

Disc 1

1. 群衆の中で

1970年4月5日発売。オフコース最初のシングルレコードです。当時のメンバは小田和正・鈴木康博・地主道夫の3人です。演奏はスタジオミュージシャンで、オフコースは歌っているだけです。本曲はヤマハの作曲コンクールに応募されたアマチュア作品に山上路夫が歌詞をつけたものです。2008年、鈴木康博は自身の還暦記念ライブで本曲を歌いました。その模様は『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』に収められています。

2. 夜明けを告げに

1971年10月5日発売。オフコース2枚目のシングルです。当時のメンバは小田和正・鈴木康博・小林和行の3人です。作詞:山川啓介、作曲:加藤和彦のアップテンポの軽快な曲で、私の大好きな曲です。加藤和彦は「帰って来たヨッパライ」や「あの素晴しい愛をもう一度」の作曲で有名なミュージシャンで、この時期はサディスティックミカバンドを結成した頃になります。このシングルのB面曲は作詞・作曲:小田和正の『美しい世界』という曲で、初めてレコードになった小田作品でした。

3. おさらば

1972年4月25日発売。オフコース3枚目のシングルです。当時のメンバは小田和正・鈴木康博・小林和行・吉田浩二の4人です。作詞・作曲:東海林修のコーラス曲です。東海林修は4人のコーラスグループとして売り出そうとしましたが、うまくいきませんでした。このシングル発売の1ヵ月後にオフコースは小田和正・鈴木康博の二人のフォークデュオとして再出発します。

4. 僕の贈りもの

1973年2月20日発売。オフコース4枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『僕の贈りもの』『SELECTION 1973-78』にも収録されています。オフコース初期の代表作で、小田和正・鈴木康博の二人で歌っています。ドラムスを叩いているのは、なんと高橋幸宏(サディスティック・ミカ・バンド→YMO(イエロー・マジック・オーケストラ))です。イントロの多重録音のコーラスにオフコースの原点があります。小田さんの思い入れの強い曲であり、1988年発売のソロアルバム『BETWEEN THE WORD & THE HEART』で歌い直し、ソロ名義でシングル発売もしています。その後、1996年のセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』で2回目の歌い直しを行なっています。2016年の小田さんのコンサートツアーでも歌われていました。オフコースのシングル『僕の贈りもの』のB面は『めぐり逢う今』という曲ですが、イントロで『僕の贈りもの』と同じコーラスがスピードを速めて使われています。

5. もう歌は作れない

1974年4月5日発売。オフコース5枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。ヴォーカルも小田さんで、以降、オフコースは作曲者がヴォーカルをとるビートルズスタイルとなります。アルバム『この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド2』にも収録されていますが、曲のタイトルは『別れの情景(2)~もう歌は作れない』となり、別れの情景(2)が付加されています。ストリングスで始まる、小田さんの美しい曲です。小田さんは2000年のシングル『woh woh』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、2001年に発売されたセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。

6. 忘れ雪

1974年10月20日発売。オフコース6枚目のシングルです。レコード会社がオフコースを売るために用意した、作詞:松本隆、作曲:筒美京平の曲でした。アレンジ・演奏をオフコースは行なっておらず、オフコースはヴォーカルを入れただけの曲です。リードヴォーカルは小田さんで、サビは二人でハモっています。グレープ(さだまさし)が大ヒットさせた『精霊流し』の二匹目のドジョウを狙った曲で、曲調が似ています。小田さんは嫌々歌っており、コンサートで歌われることも皆無だった曲です。

7. 眠れぬ夜

1975年12月20日発売。オフコース7枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。それ以前のオフコースには無かったアップテンポの曲です。チャート最高順位48位ですが、それでも初期のオフコースとしては一番売れた曲です。アルバム『ワインの匂い』『SELECTION 1973-78』『NEXT』にも収録されています。1980年には西城秀樹がカバーしてヒットしました。小田さんは2016年発売のベストアルバム『あの日 あの時』でソロで歌い直しています。小田さんの2016年のコンサートツアーではアコースティックギターのアレンジで3曲目に演奏されました。

8. ひとりで生きてゆければ

1976年5月5日発売。オフコース8枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。小田さんの美しい静かな名曲です。アルバム『SONG IS LOVE』にも収録されています。小田さんのベストアルバム『自己ベスト-2』ではソロで歌い直した本曲を聴くことができます。
2017年11月23日にNKH FMで放送された『今日は一日“小田和正”三昧』にインタビュー出演した鈴木康博が本曲について発言しているので紹介します。
―小田さんの曲を1つリクエストしてください。
鈴木「『ひとりで生きてゆければ』が好きだった。オフコースをやり始めても日の目をみないし努力も報われない。その頃の気持ちを素直に詞にできている。」
―この曲には「ありふれた幸せに背を向ける勇気が欲しい」という歌詞があるが?
鈴木「これからどうなるかわからない中で、覚悟・心に秘めているものを歌にできるのはすごい力だと思っていた。」
このインタビューを聞いた小田さんは「すごいの録ってきましたね。びっくりですね。ありえないですね。消化するのにしばらくかかります。」と感動していました。

9. めぐる季節

1976年10月5日発売。オフコース9枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。小田さんの軽快で気持ちの良いポップス曲で、アルバム『SONG IS LOVE』にも収録されています。松尾一彦がオフコースのレコーディングに初参加した曲で、ハーモニカを吹いてます。松嶋菜々子が出演したマックスファクター「フェイスフィニティ」のTV CMに使用された曲です。

10. こころは気紛れ

1977年2月5日発売。オフコース10枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SONG IS LOVE』『SELECTION 1973-78』にも収められていますが、シングルとは別バージョンです。小田さんの軽やかな曲ですが、本シングルバージョンはアルバムバージョンよりもシンセサイザー・エレキギター・ハーモニカが強調された派手なサウンドになっています。本曲でも松尾一彦がハーモニカを吹いています。小田さんは2001年に発売したセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』で本曲を歌い直しています。

11. 秋の気配

1977年8月5日発売。オフコース11枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。小田さんの名曲で、アルバム『JUNKTION』『SELECTION 1973-78』にも収められています。歌詞に出てくる「港が見下ろせるこだかい公園」は横浜「港の見える丘公園」であると言われています。オフコースの代表曲の1つであり、本当に素晴らしい名曲だと思います。小田さんはソロになってから本曲を歌い直しており、『LOOKING BACK』『自己ベスト』『あの日 あの時』に収録されています。小田さんは2016年のツアーではオリジナルに近いアレンジで演奏していました。槇原敬之、渡辺美里、稲垣潤一&山本潤子など、多くのアーティストがカバーしている作品です。

12. ロンド

1977年11月20日発売。オフコース12枚目のシングルで、作詞・作曲:鈴木康博です。鈴木康博の作品がオフコースのシングルA面曲になったのは本作が最初で最後です。日本テレビ系ドラマ『ひまわりの家』の主題歌として制作されています。オフコースのオリジナルアルバムには収録されていません。アコースティックギターの曲で、オフコースのフォークソング調のシングルA面曲はこの曲で最後になります。この時期、サポートメンバとして清水仁・松尾一彦・大間仁世(ジロー)が加わっており、以降、オフコースはバンド編成のサウンドになります。鈴木康博は「この曲はこれからのオフコースに合わないからと言って置いてけぼりにされた曲。でも僕はこの曲は好きだった。」と発言しています。鈴木康博のセルフカバーアルバム『BeSide』『forWard』、ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』にも収められています。

Disc 2

13. やさしさにさようなら

1978年4月5日発売。オフコース13枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SELECTION 1973-78』にも収められています。オフコースらしいメロディーの私の大好きな曲です。「僕が作る別れの歌のように」とか「この歌が流れてどこかで聴けば」とか、小田さんの実話をもとにしている歌詞なのかと想像が膨らみます。小田さんは1995年のシングル『君との思い出』のカップリング曲で本曲を一部歌詞を変えて歌い直しており、これはセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』にも収められています。以降、オフコースのシングルA面曲はすべて小田さんの作曲となります。

14. あなたのすべて

1978年7月20日発売。オフコース14枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『FAIRWAY』にも収められています。ベースとドラムスで始まる心地よい前奏が印象的で、バンド編成に変身したオフコースを意識したアレンジになっています。小田さんは1999年のシングル『こんな日だったね』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、これはアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。

15. 愛を止めないで

1979年1月20日発売。オフコース15枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。オフコースがロックバンドに変身した曲で、アルバム『Three and Two』に収められています。『SELECTION 1978-81』にも収められていますが、こちらはリミックスされた別バージョンで、シングルにあるシンセサイザーによるイントロがカットされ、小田さんがいきなり歌い出すバージョンとなっています。「眠れぬ夜」はもういらないと歌っており、過去との決別を印象付けています。2016年にはフジテレビ系ドラマ『OUR HOUSE』の主題歌として使用され、あわせて紙ジャケット仕様のシングルCDが発売されました。小田さんの1996年発売のセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』にも収められており、小田さんのコンサートではこのLOOKING BACKのアレンジで演奏されていますが、私はこのアレンジはあまり好きでなく、コンサートではオフコースのオリジナルアレンジで演奏して欲しいと願っています。本曲は西城秀樹や槇原敬之もカバーしています。

16. 風に吹かれて

1979年6月5日発売。オフコース16枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SELECTION 1978-81』にも収められていますが、こちらはリミックスされた別バージョンで、ピッチが速められています。サビが他のアーティストでは聴けないオフコース特有のメロディーで、私の大好きな曲です。このシングル発売の2か月後にサポートメンバであったベースの清水仁・ギターの松尾一彦・ドラムスの大間仁世(ジロー)が正式メンバとなり、オフコースは黄金期に突入していきます。

17. さよなら

1979年12月1日発売。オフコース17枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SELECTION 1978-81』『NEXT』にも収められています。チャート最高順位2位の大ヒットとなった、オフコースを世の中に知らしめた曲です。小田さんは「これまで以上に売れることを強く意識して書いた曲」と振り返っています。2016年の小田さんのコンサートツアーでも歌われていました。小田さんがソロになってからのセルフカバーは『LOOKING BACK 2』『自己ベスト』『あの日 あの時』で聴くことができます。本曲は杏里、森山良子、坂本冬美、布施明など多くのアーティストがカバーしています。

18. 生まれ来る子供たちのために

1980年3月5日発売。オフコース18枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『Three and Two』『SELECTION 1978-81』にも収められています。小田さんのバラードの名曲です。「生まれ来る子供たちのために何を語ろう」と小田さんの地声での語りが入ります。『Three and Two』では本曲に続き、1979年8月5日の田園コロシアムライブから『いつもいつも』の演奏が流れました。小田さんは2005年のシングル『たしかなこと』のカップリング曲で本曲を歌い直しおり、小田さんのベストアルバム『自己ベスト-2』『あの日 あの時』にも収録されています。

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19. Yes-No

1980年6月21日発売。オフコース19枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『We are』『SELECTION 1978-81』にも収められています。最高順位8位で『さよなら』に続くヒット曲でした。シングルのイントロにある富樫要によるフリューゲルホルンは『We are』ではカットされていました。頭に染み付くメロディーで、私の大好きな曲です。1996年に発売された小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』ではまったく違うアレンジで聴かせており、2013年のツアーではこのLOOKING BACKバージョンで演奏されました。2016年のツアーではオリジナルに近いアレンジで演奏しており、このライブの雰囲気は小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』に収められている本曲で楽しめます(小田さんの「どーも、ありがとー」も聴けて最高です)。2009年に発売された荻野目洋子の『Songs & Voice』ではオリジナルに近いアレンジでカバーされており、こちらもせひ聴いてほしいです。

20. 時に愛は

1980年12月1日発売。オフコース20枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『We are』にも収められています。ギターの音色とハーモニーが美しい曲です。小田さんは2016年のツアーでオリジナルに近いアレンジで演奏しており、この雰囲気は小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』に収められている本曲で聴けます。B’zのギタリスト松本孝弘(TAK MATSUMOTO)のアルバム『THE HIT PARADE』では宇徳敬子がこの曲をカバーしており秀逸な出来です。

21. I LOVE YOU

1981年6月21日発売。オフコース21枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SELECTION 1978-81』に収められています。最高順位は6位で、オフコースの代表曲の1つと言える本当に美しい曲です。同名タイトルのアルバム『I LOVE YOU』に収められた本曲は別バージョンで、間奏でジョン・レノンが射殺されたニュースが読まれます。また、本曲(シングルバージョン)では最後は素人が入った合唱になりますが、アルバムバージョンにはそれも無く、最後まで小田さんのきれいな歌声でフェードアウトするので、私はアルバムバージョンを好んで聴いています。オフコースのライブではまったく違うアレンジで演奏されており、ライブバージョンはアルバム『NEXT』で聴くことができます。小田さんは2002年のシングル『キラキラ』のカップリング曲で本曲を歌い直しています。2016年発売の小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』にも収められており、2016年のコンサートツアーでも歌われました。本曲は2001年に松嶋菜々子が出演したマックスファクターのTV CMに使用された曲でもあります。

22. 愛の中へ

1981年12月1日発売。オフコース22枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『over』にも収められています。『over』のレコーディング風景は、NHK教育テレビ『若い広場』で『オフコースの世界』と題して放送されており、DVDでも発売されています。その中で小田・鈴木の2名で本曲のサビのバックコーラスを高音で歌っているところがありますが、高音の小田さんの声のその上をヤスさん(鈴木)がファルセットで歌っており、オフコースの音作りの凄さを見ることができます。2001年に発売された小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』では全く違うアレンジで歌い直しており、オリジナルには無い旋律・歌詞を加えて歌っています。

23. 言葉にできない

1982年2月1日発売。オフコース23枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。明治安田生命のCMソングで有名な曲です。アルバム『over』にも収められています。1082年6月30日の日本武道館10日間コンサートの最終日、小田さんはこの曲を歌っている最中に涙で声を詰まらせ歌えなくなった映像をブルーレイで観ることができます。小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。小田さんがコンサートでよく歌う曲で、2016年のツアーでも歌われました。2017年12月25日にTBS系で放送された『クリスマスの約束』では小田さんのピアノの弾き語りで1曲目に演奏されました。

24. YES-YES-YES

1982年6月10日発売。オフコース24枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『I LOVE YOU』にも収められていますが、シングル版とアルバム版で微妙な違いがあります。当初はシングル発売の計画はありませんでしたが、ヒット性のある曲に仕上がったため急遽シングル発売が決まった、まさにオフコースといったサウンドの曲です。「YES-YES-YES」というフレーズがなかなか決まらなかったというエピソードを読んだことがありますが、速く流れるメロディーにとてもマッチしています。アルバム『NEXT』では1982年6月30日の日本武道館コンサート終了後の観客による大合唱が入ったバージョンを聴くことができます。小田さんのコンサートではアンコールでよく歌われており、会場全体で「YES-YES-YES」のフレーズにあわせて人差し指を突き上げて、いつも大いに盛り上がります。2016年発売の小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』にも収められています。

Disc 3

25. 君が、嘘を、ついた

1984年4月21日発売。オフコース25枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『The Best Year of My Life』『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。1982年に鈴木康博が脱退し、長い活動休止期間を経て、4人のオフコースとして活動を再開した曲です。ドラムスの後、エレキギターを鳴り響かせる長いイントロから始まります。小田さんの後の大ヒット曲『ラブ・ストーリーは突然に』に似たメロディーの曲で、「君が嘘をついた」「君が誰かを愛している」と以前のオフコースには無かった、相手をを責める歌詞になっています。発売当時はオフコースが活動を再開するということで大変注目された曲で、お披露目は『ビートたけしのオールナイトニッポン』で行なわれました。オフコースはテレビに出演しないグループでしたが、この曲でフジテレビ『オレたちひょうきん族』に出演したのは有名です。

26. 夏の日

1984年7月18日発売。オフコース26枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『The Best Year of My Life』『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。オフコースらしく爽やかで、リズムが心地よい曲です。電子ドラムの音が新たなオフコースのサウンドとなっています。この曲のミュージックビデオには大間ジローの恋人役で女優の田中美佐子が出演していました。また、漫才師の西川のりおも出演しています。

27. 緑の日々

1984年9月21日発売。オフコース27枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『The Best Year of My Life』『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。オフコースらしい美しいハーモニーのコーラスから始まる曲で、清水仁の低音のコーラスが印象的です。この曲のミュージックビデオの主人公はボクサー役の清水仁で、その恋人役は高樹沙椰でした。武田鉄也もちょっとだけ出演しています。小田さんはソロになってから本曲を歌い直し、1993年にシングルでリリースしています。小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』、ベストアルバム『自己ベスト』『あの日 あの時』にも収録されています。

28. call

1985年2月21日発売。オフコース28枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。イントロのエレキギターの響きが印象的です。受話器をはさんで「続けて 続けて まだ切らないで」と女々しい男の歌になっています。本アルバムにはエンディングがシングル盤よりも約30秒長いバージョンが収められています。

29. たそがれ

1985年5月22日発売。オフコース29枚目のシングルで、作詞:小田和正・Randy Goodrum、作曲:小田和正です。アルバム『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。作詞の共作者Randy Goodrumはアルバム『Back Streets of Tokyo』で全曲に英語歌詞をつけた人で、本曲では後半の掛け合いで英語の歌詞が入っています。幻想的なサウンドで私の大好きな曲です。小田さんは2004年のシングル『まっ白』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、小田さんのベストアルバム『自己ベスト-2』『あの日 あの時』にも収められています。

30. 夏から夏まで

1985年9月21日発売。オフコース30枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。「リズムがあって新しい感じの曲を」というテーマで作られました。他のアーティストでは聴けないオフコース特有のメロディーで、『風に吹かれて』に似たメロディーの曲です。最後の小田さんの「うう うう う~う う~うう~」が最高です。

31. ENDLESS NIGHTS

1985年11月30日発売。オフコース31枚目のシングルで、作詞:Randy Goodrum、作曲:小田和正です。アルバム『Back Streets of Tokyo』にも収められています。原曲は『たそがれ』で、Randy Goodrumが曲全体に英語歌詞をつけました。1985年7月13日に行なわれた20世紀最大の音楽イベント『LIVE AID』で本曲を演奏するオフコースの姿が世界84カ国に放送されました。このとき、小田さんはスタジオで矢沢永吉の隣に座ってテレビに生出演しています。

32. IT’S ALL RIGHT (ANYTHING FOR YOU)

1987年3月4日発売。オフコース32枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。オフコースは1986年はソロ活動にあてたため、前作から1年以上の間が空きました。アルバム『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』に収められています。アルバム『as close as possible』にも収録されていますが、それとは別バージョンです。以前のオフコースは歌詞に英語が使われることがあっても「I LOVE YOU」とか「YES-YES-YES」とか中学生レベルでしたが、本曲では「I will do anything If I can make you smile again」と小田さんの英語歌詞も高校生レベルになっています。アメリカ進出を夢見ていて果たせなかった小田さんに思いを馳せます。

33. もっと近くに (as close as possible)

1987年5月25日発売。オフコース33枚目のシングルで、作詞:小田和正・Randy Goodrum、作曲:小田和正で、後半は英語の歌詞になっています。アルバム『as close as possible』にも収められています。小田さんの歌詞は刺激的になっており、「二つの体と心が重なる やがて静かに動き始める」という歌詞にドキッとしました。小田さんはソロになってから本曲を歌詞を加えて歌い直しており、それはセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』で聴くことができます。

34. 君住む街へ

1988年1月25日発売。オフコース34枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『Still a long way to go』にも収められていますが、シングルとは別バージョンです。オフコースは精力的にコンサートツアーを行なったグループで、『君住む街へ』というタイトルはオフコースの活動を象徴しています。小田和正、清水仁、松尾一彦の順番でヴォーカルが交替していきます。シングルCDのカップリング曲で収録された本曲の“Another Version”は清水仁のヴォーカルからスタートするまた別のバージョンで、現在入手困難な激レアなバージョンでしょう。2016年の小田さんのコンサートツアータイトルも『君住む街へ』で、当然コンサートでも歌われました。ソロで歌い直した本曲はセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』、ベストアルバム『自己ベスト-2』『あの日 あの時』に収録されています。

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35. she’s so wonderful

1988年7月25日発売。オフコース35枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『Still a long way to go』にも収められています。小田さんらしくないリズムとメロディーで、昔からのオフコースファンには受けが良くない作品です。初期のオフコースは歌詞に英語を使わないグループでしたが、本曲はサビのほとんどが英語になっており、時代の流れを感じます。小田さんはソロになってから本曲を歌詞を一部変えて歌い直しており、それはセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』で聴くことができます。

36. 夏の別れ

1988年10月25日発売。オフコース36枚目のシングルで、オフコース活動期の最終シングルです。作詞・作曲:小田和正で、アルバム『Still a long way to go』にも収められています。小田さんらしい美しいメロディーで、私の大好きな曲です。小田さんは2001年のシングル『風の街』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、同年に発売されたセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。

『オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989』をぜひ聴いてみてください!

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オフコース『SELECTION 3 1984-1987』小田和正と松尾一彦のベストアルバム

1987年7月発売のオフコースのベストアルバム『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』を紹介します。
4人のオフコース時代(小田和正・清水仁・松尾一彦・大間仁世(ジロー))に発売されたベストアルバムです。SELECTIONシリーズ第3作になりますが、シングル・アルバムから広く選曲された前2作とはコンセプトが異なり、ほぼシングル曲で構成されたアルバムになっています。1985年に3枚のシングルを発売していますが、これらがアルバム未収録であったので、この時期に一度アルバムに入れて発売しておきたい事情があったのだろうと推測します。
本アルバムは小田和正8曲・松尾一彦3曲の構成です。4人のオフコースになって小田和正のパートナーは鈴木康博から松尾一彦に変わりました。シングルのA面は当然小田さん、B面は松尾のパターンです。松尾は作曲能力は高いですが作詞ができないため、1985年の作品から秋元康に作詞を発注しています。自前主義を貫いてきたオフコースが作詞を外注化してしまったのを私は残念に思います。

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もう1つ残念なのは、この時期のオリジナルアルバム未収録のシングルB面曲が本アルバムだけではコンプリートしないことです。具体的には『緑の日々』のB面曲『CITY NIGHTS』と、『call』のB面曲『2度目の夏』(作詞:秋元康、作曲:松尾一彦)です。『CITY NIGHTS』は『哀しいくらい』に英語歌詞をつけた作品です。『Back Streets of Tokyo』に収められている『MELODY』も『哀しいくらい』の英語版ですが、これとは別作品です。『2度目の夏』は秋元康が初めてオフコースに詞を提供した作品です。『CITY NIGHTS』『2度目の夏』はどちらも現在入手困難な激レアな曲でしょう。
それでは、アルバムを紹介していきましょう。(本アルバムはLPレコードとCDが同日発売されていますが、ここではレコード盤のA面・B面で紹介します。)

A-1 IT’S ALL RIGHT (ANYTHING FOR YOU)(小田和正)

1987年3月4日にシングル発売されました。アルバム『as close as possible』にも収録されていますが、それとは別バージョンです。以前のオフコースは歌詞に英語が使われることがあっても「I LOVE YOU」とか「YES-YES-YES」とか中学生レベルでしたが、本曲では「I will do anything If I can make you smile again」と小田さんの英語歌詞も高校生レベルになっています。アメリカ進出を夢見ていて果たせなかった小田さんに思いを馳せます。

A-2 君が、嘘を、ついた(小田和正)

1984年4月21日にシングル発売されました。アルバム『The Best Year of My Life』に先行して発売された4人のオフコースのファーストシングルです。ドラムスの後、エレキギターを鳴り響かせる長いイントロから始まります。小田さんの後の大ヒット曲『ラブ・ストーリーは突然に』に似たメロディーの曲で、「君が嘘をついた」「君が誰かを愛している」と以前のオフコースには無かった、相手を責める歌詞になっています。発売当時はオフコースが活動を再開するということで大変注目された曲で、お披露目は『ビートたけしのオールナイトニッポン』で行なわれました。オフコースはテレビに出演しないグループでしたが、この曲でフジテレビ『オレたちひょうきん族』に出演したのは有名です。

A-3 夏の日(小田和正)

1984年7月18日にシングル発売されました。アルバム『The Best Year of My Life』からのシングルカットです。オフコースらしく爽やかで、リズムが心地よい曲です。電子ドラムの音が新たなオフコースのサウンドとなっています。この曲のミュージックビデオには大間ジローの恋人役で女優の田中美佐子が出演していました。また、漫才師の西川のりおも出演しています。

A-4 君の倖せを祈れない(松尾一彦)

シングル『夏の日』のB面曲で、オリジナルアルバムには収録されていません。作詞 : 小田和正、作曲 : 松尾一彦です。松尾の静かなヴォーカルでスタートしますが、途中からドラムス・エレキギターが加わり後半盛り上がります。

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A-5 緑の日々(小田和正)

1984年9月21日にシングル発売されました。アルバム『The Best Year of My Life』からのシングルカットです。オフコースらしい美しいハーモニーのコーラスから始まる曲で、清水仁の低音のコーラスが印象的です。この曲のミュージックビデオの主人公はボクサー役の清水仁で、その恋人役は高樹沙椰でした。武田鉄也もちょっとだけ出演しています。小田さんはソロになってから本曲を歌い直し、1993年にシングルでリリースしています。小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』、ベストアルバム『自己ベスト』『あの日 あの時』にも収録されています。

A-6 call(小田和正)

1985年2月21日にシングル発売されました。オリジナルアルバムには収録されていません。イントロのエレキギターの響きが印象的です。受話器をはさんで「続けて 続けて まだ切らないで」と女々しい男の歌になっています。

B-1 たそがれ(小田和正)

1985年5月22日にシングル発売されました。オリジナルアルバムには収録されていません。作詞が小田和正・Randy Goodrumの共作で、後半の掛け合いで英語の歌詞が入っています。Randy Goodrumはアルバム『Back Streets of Tokyo』で全曲に英語歌詞をつけた人です。幻想的なサウンドで私の大好きな曲です。1985年11月30日には本曲全体に英語歌詞をつけた『ENDLESS NIGHTS』が『Back Streets of Tokyo』からのシングルカットで発売されています。1985年7月13日に行なわれた20世紀最大の音楽イベント『LIVE AID』では『ENDLESS NIGHTS』を演奏するオフコースの姿が世界84カ国に放送されました。このとき、小田さんはスタジオで矢沢永吉の隣に座ってテレビに生出演しています。また、小田さんは2004年のシングル『まっ白』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、小田さんのベストアルバム『自己ベスト-2』『あの日 あの時』にも収められています。

B-2 LAST NIGHT(松尾一彦)

シングル『たそがれ』のB面曲で、オリジナルアルバムには収録されていません。作詞 : 秋元康、作曲 : 松尾一彦です。カッコいい曲で、オフコース時代の松尾の曲の中で私が一番好きな曲です。『Back Streets of Tokyo』には英語歌詞の『LOVE’S DETERMINATION』として収録されており、こちらもカッコいいです。

B-3 夏から夏まで(小田和正)

1985年9月21日にシングル発売されました。オリジナルアルバムには収録されていません。他のアーティストでは聴けないオフコース特有のメロディーで、1979年のシングル『風に吹かれて』に似たメロディーの曲です。最後の小田さんの「うう うう う~う う~うう~」が最高です。

B-4 ぜんまいじかけの嘘(松尾一彦)

シングル『夏から夏まで』のB面曲で、オリジナルアルバムには収録されていません。作詞 : 秋元康、作曲 : 松尾一彦です。秋元康はAKB48のプロデューサーとして有名ですが、本曲の作詞をした頃は「おニャン子クラブ」をやっていました。アイドルからオフコースまで、若い頃からマルチな才能を発揮していた人です。

B-5 時代のかたすみで(せめて、今だけ)(小田和正)

映画『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』のサウンドトラックアルバム収録曲で、オフコースのオリジナルアルバムには収録されていません。小田さんの美しいバラード曲です。「2つの心と体が1つになっていく」という歌詞が出てきますが、『もっと近くに(as close as possible)』の「2つの体と心が重なる」という歌詞とそっくりです。この頃の小田さんのテーマだったのかもしれません。

オフコース『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』をぜひ聴いてみてください!

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