【レポート】小田和正コンサート2018/9/7(盛岡)小田さん、逆立ちに成功!

2018年9月7日の小田さんのコンサートに行ってきました!
盛岡タカヤアリーナでのコンサート2日目です。

以下、セットリストのネタバレにもなりますので注意お願いします。

(オープニングビデオ上映)
1. 会いに行く

「めざましテレビ」テーマソングで元気にスタートです。2018年5月2日にリリースされたクワトロA面シングル(4曲入りシングル)の1曲です。
小田さんは「めざましテレビ」で次のように発言しています。

「めざましテレビの今年のテーマが聖火リレーの跡をたどるとか、そういうのを聞いたから『会いに行く』。俺もツアーがあるし、昔はツアーって歌いに行く、演奏しに行くっていう気持ちだったけれど、前回ぐらいから、もちろん歌いには行くんだけど、会いに行く。テーマが重なるし『会いに行く』を書こうと。なんかこうシンプルで、シンプルだけど飽きないみたいな」

 会いに行く どこにでも
 その笑顔に会うために
 その声を聞くために
 想いを伝えるために

2. 愛の中へ

1981年12月1日リリースのオフコース22枚目のシングルです。アルバム『over』の代表曲で、5人のオフコース最後のツアーのオープニング曲でした。
『LOOKING BACK 2』のアレンジでしたが、NHK教育テレビ『若い広場~オフコースの世界』で小田さんとヤスさん(鈴木康博)が高音でコーラスを入れている姿を思い出しました。

 心がことばを越えて
 愛の中へ連れてゆくよ
 あなたがすべてを超えて
 今ぼくの眼の前にいる

3. こころ

2007年8月15日リリースの小田さん25枚目のシングルです。小田さんのコンサートでよく歌われる力強い曲で、広い会場を動き回って歌いました。「世界中で一番」で声が裏返り、胸に手を当てていました。私の近くにいた女性にマイクが向けられ、その女性はしばらく興奮冷めやらぬ様子でした。

 あの夏 世界中でいちばん
 大切な人に会った
 今日までの そして これからの
 人生の中で

(バンドメンバー紹介)
(MC)

「知っている曲があったら、いっしょに歌ってください。隣の人の迷惑にならない程度に(笑)」

4. たしかなこと

2005年5月25日リリースの小田さん23作枚目のシングルです。明治安田生命のCMで有名な曲です。小田さんは次のようにコメントしています。

「それまでCMに使われていたのが『言葉にできない』。あの曲が多くの人に愛されていたからこそ、次の依頼があったわけなので、『言葉にできない』を超える曲を作らなくてはと思いました。難題でした。そこで『言葉にできない』のシンプルな強さとは違うものを目指しました。曲全体でじわじわと心に残っていく、そんな曲を作ってみようと思ったんです」

 君にまだ 言葉にして
 伝えてないことがあるんだ
 それはずっと 出会った日から
 君を愛しているということ

(MC)

「ジムには強制的に行くようにはしているのですが、この10年、もしかしたら20年、逆立ちをしていないな、ということが最近ずっと頭にありました。それで逆立ちをするのは今日この日ではないかと思いました。三点倒立というのがありますが、それは邪道です。今日しかないと思って先ほど楽屋でやってみたら逆立ち出来ました」

70歳での逆立ちはすごいですね。会場は拍手喝采でした。

「何の脈略もなく次の曲に行きますが(笑)、オフコース3枚目のアルバムに『ワインの匂い』というのがありますが、そこから『愛の唄』を」

5. 愛の唄

1975年12月20日リリースのオフコースのアルバム『ワインの匂い』に収録されていた小田さんの初期の名曲です。サビではオフコースのコンサート音源でのヤスさんのコーラスを思い出しました。

 泣きぬれて ただひとり
 さみしい たそがれには
 恋人よ ふりむけば
 やさしい思い出をあげよう

6. 秋の気配

1977年8月5日リリースのオフコース11枚目のシングルです。小田さんの名曲中の名曲ですね。アコースティックギターを弾きながら歌いました。

 あれがあなたの好きな場所
 港が見下ろせる小高い公園
 あなたの声が小さくなる
 ぼくは黙って外を見てる

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7. 小さな風景

2018年5月2日にリリースされたクワトロシングルの1曲です。小田さんは次のようにコメントしています。

「いなくなってしまった人との思い出を懐かしくたどるだけでなく、自分の知らないその人もきっとどこかにいたのだろうと想う気持ちに触れたかった。それが『君の心の中の 小さな風景』になった。小さな風景は幾つもあるんだと思う。この曲は出来るだけ言葉数を少なくと初めから考えていて、短く印象的な歌にしたかった」

 今 君が ここにいたら
 何を思うだろう あの笑顔で
 きっと僕は 君の心の
 小さな風景に 気づかなかったんだ

8. 愛を止めないで

1979年1月20日リリースのオフコース15枚目のシングルです。小田さんはアコースティックギターをエレキギターに持ち替え、いつもの『LOOKING BACK』バージョンで熱唱しました。

 愛を止めないで そこから逃げないで
 すなおに涙も 流せばいいから
 ここへおいで くじけた夢を
 すべてその手に かかえたままで

9. そんなことより幸せになろう

2014年7月2日リリースの小田さん9枚目のオリジナルアルバム『小田日和(おだびより)』のオープニング曲です。本当に前向きになれる私の大好きな曲です。

 そんなことより 楽しく生きよう
 胸張って歌うように楽しく生きよう
 気持ち次第で 何とかなるから
 心配しないで あとは明日に任せて

10. 東京の空

2011年4月20日リリースの小田さん8枚目のオリジナルアルバム『どーも』のエンディングを飾る曲です。小田さんは会場中央のグランドピアノに座っての演奏です。2012年のツアーで本曲のオルゴールを購入した私の思い出の曲です。

 がんばっても がんばっても
 うまくいかない
 でも気づかないところで
 誰かがきっと見てる

11. 言葉にできない

1981年12月1日リリースのアルバム『over』収録曲で、1982年2月1日にオフコース23枚目のシングルとしてもリリースされた、言わずと知れた名曲です。
当時、オフコースを去ってゆく決断をしたヤスさんへ向けた歌です。

 あなたに会えて
 ほんとうによかった
 嬉しくて嬉しくて
 言葉にできない

12. good times & bad times

1990年5月9日リリースの小田さん3枚目のオリジナルアルバム『Far East Cafe』収録曲で、当時、ネスカフェゴールドブレンドのCMで使用され、小田さん自身がCM出演しています。

コンサートでは曲の途中から大スクリーンに歌詞が表示され、あらためて本当にいい曲だなと思いました。

 この国に生まれて この時代に生きて
 この街で出会って そして恋に落ちて
 傷つけ合って 言葉も枯れて
 それでも二人は 許し合って

13. Yes-No

1980年6月21日リリースのオフコース19枚目のシングルで、大ヒットしたオフコースの代表曲です。大盛り上がりの会場に小田さんは割って入って進み、たくさんの人にマイクを向けました。私の座席の近くにも小田さんが来て、マイクを向けられた人は皆、大声で歌っていました。

 ああ 時は音をたてずに
 ふたりつつんで流れてゆく
 ああ そうだね すこし寒いね
 今日はありがとう 明日会えるね

ここで前半終了です。

(御当地紀行 上映)

いつも通り楽しい「御当地紀行」でしたが、一番笑ったのは小岩井農場での水上ハムスターへのチャレンジでした。

写真のように球体の中に入り水上を走るようにして遊ぶ遊具です。全力疾走してもなかなか前に進めずに、その姿はハムスターのようになるはずでしたが、小田さんと東北プロモーターのギルドネクスト佐藤社長(愛称:さちゅう)は球体の中に入ったものの、立つことができず、あえなく撤退となりました。

14. 坂道を上って

後半は小田さんもバンドのいるメインステージに立って始まりました。
2018年5月2日にリリースされたクワトロシングルの1曲です。『風と君を待つだけ』の「ひとりにならないで」のフレーズがエレキギターで奏でられて始まる曲で、歌詞に5人のオフコース時代が重なります。

 あの坂道を 上る そのたびに
 僕らはみんな 大人になって行った
 きらめいていた
 誰もがみんな

15. time can wait

1990年5月9日リリースの小田さん3枚目のオリジナルアルバム『Far East Cafe』収録曲です。ロックのサウンドに『東京の空』に通じるメッセージが込められています。

 たとえ夢を追いかけて
 立ち尽くしても
 一人には ならないさ
 誰かが見てる

16. ラブ・ストーリーは突然に

1991年2月6日リリース、大ヒットした小田さんの代表曲です。小田さんは観客の中に割って入り、会場のあちらこちらへ出没してマイクを向けていました。

 君のために つばさになる
 君を守りつづける
 やわらかく 君をつつむ
 あの風になる

17. キラキラ

2002年2月27日リリースの小田さん21枚目のシングルです。この曲でも小田さんは広い会場を動き回りました。

 遠くに見える その夢を
 まだ あきらめないで
 かならず そこまで
 連れて行くから

18. YES-YES-YES

1982年6月10日リリースのオフコース24枚目のシングルです。この曲で会場は最高潮になりました。会場全体で「YES-YES-YES」のフレーズにあわせて人差し指を突き上げて盛り上がりました。

 君の嫌いな東京も
 秋はすてきな街
 でも大切なことは
 ふたりでいること

19. さよならは言わない

2009年2月25日リリースの小田さん27枚目のシングルです。会場中央のグランドピアノでの弾き語りに、ストリングスが重なります。
引退について問われた小田さんは次のように語っています。

「僕は『さよならは言わない』という曲を書きました。さよならは言わないんだと。そういう気持ちですね。でもきっと、さよならは言わない。決してさよならは言わないという気持ちで。あとは察していただいて」

 晴れわたった こんな日は
 いつでも 思い出す
 飛ぶように 駆けぬけた
 遠い日の 僕らのことを

20. 生まれ来る子供たちのために

1979年10月20日リリースのオフコースのアルバム『Three and Two』収録曲で、1980年3月5日にオフコース18枚目のシングルとしてもリリースされました。コンサートでは大スクリーンに星が散りばめられた美しい小田さんの姿が映されました。

 あの人が そのたびに
 許してきたように
 僕はこの国の明日をまた想う
 ひろい空よ僕らは今どこにいる

21. 風と君を待つだけ

1992年1月25日リリースの小田さん4枚目のオリジナルアルバム『sometime somewhere』収録曲です。震災以降、オリジナル歌詞の「風に吹かれて 波に飲まれて」は津波を連想させるため、「風に吹かれて 雨に打たれて」に替えられました。一部ファンの間で本曲はヤスさんへのメッセージと捉えられています。

 僕らは信じている
 君が手を高く上げて
 肩を並べて いつかまた
 走り始めることを

22. 今日もどこかで

2008年11月5日リリースの小田さん26枚目のシングルです。会場全体で大合唱となりました。

 誰かがいつも君を見ている
 今日もどこかで君のこと想ってる
 巡り会って そして愛し合って
 許し合って僕らはつながってゆくんだ

23. この道を

2018年5月2日にリリースされたクワトロシングルの1曲です。歌い出しの歌詞に音楽の道を進むか心が揺れていた若い頃の小田さんの姿が重なります。

 それでも けんめいに
 生きていくと そう決めた
 繰り返す迷いも 争いも 悲しみも
 すべてを時に任せて選んだ道を行く

24. 君住む街へ

1988年1月25日リリースのオフコース34枚目のシングルで、オフコース最後のアルバム『Still a long way to go』のオープニング曲でもあります。『君住む街へ』は前回ツアーのタイトルでもあり、アンコール前のエンディング曲として歌われるのは前回ツアーと同じです。エンディング曲とオープニング曲をつなげると「君住む街へ 会いに行く」で、小田さんがオフコース時代から一番大切にしていることになります。

 君の弱さを恥じないで
 みんな何度も つまづいている
 今の君も あの頃に負けないくらい
 僕は好きだから

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アンコール【1回目】

25. NEXTのテーマ~僕らがいた~

1982年9月21日リリースのオフコースのアルバム『NEXT』収録曲で、オフコースを去り行くヤスさんへ向けられた曲です。小田さんとギターの稲葉政裕の二人によるアコースティックギターで前奏が始まり、稲葉政裕は曲の途中でエレキギターに持ち替えて演奏していまいた。

 新しい時の流れの中で
 いつかまた会える時がくるね
 その時また ここから
 歩き出せばいいから

26. またたく星に願いを

1993年10月27日リリースの小田さん5枚目のオリジナルアルバム『MY HOME TOWN』収録曲です。会場全体で両手を上に挙げて左右に振って盛り上がりました。

 この夢は 捨てない
 いつまでも 追いかけてゆく
 この愛は はなさない
 そのために 生きてゆきたい

27. hello hello

2011年4月20日リリースの小田さん8枚目のオリジナルアルバム『どーも』収録曲です。小田さんの歌声から強さと優しさをもらいました。

 強く生きて やさしく生きて
 自信をなくしてくじけそうになっても
 君のほんとに大事なものを
 見つけるまで

アンコール【2回目】

(MC)

「さっき楽屋で『70歳なんだよな』と言ったら、スタッフから『何言ってるんですか、あと10日で71歳ですよ』って(笑)」

28. さよなら

1979年12月1日リリースのオフコース17枚目のシングルで、オフコースをメジャーにした大ヒット曲です。小田さんはピアノに座り、オリジナルに近いバンドのアレンジで演奏してくれました。

 外は今日も雨
 やがて雪になって
 僕らの心のなかに
 降り積るだろう

29. やさしい夜

2014年7月2日リリースの小田さん9枚目のオリジナルアルバム『小田日和(おだびより)』のエンディング曲です。前回のツアーでもアンコールで歌われました。

 祈るような想いは ただひとつ
 君の心 安らかに
 君の願いが 明日
 かなうように

30. また会える日まで

バンドメンバー全員によるアカペラ合唱の小作品です。オフコースの『いつもいつも』のような曲です。

 また会えるまで
 また会える日まで

いつものようにコンサートでしか聴けないアカペラ合唱で締めくくられました。が、ここは盛岡。もう1曲、盛岡スペシャルが用意されていました。

31. ダイジョウブ

2007年4月25日リリースの小田さん24枚目のシングルです。比嘉愛未が主演し、盛岡が舞台となったNHK連続テレビ小説『どんど晴れ』の主題歌です。盛岡の歌を会場全体で歌い上げました。

 明日へつながる あの広い空へ
 高く高く心 解き放つんだ
 忘れないで 君の その笑顔は
 いつだってみんなを幸せにしている

(エンディングビデオ上映)

小田さん、ありがとう!!

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オフコース『ever』ファンが選んだ小田和正と鈴木康博のベスト曲

2015年にデビュー45周年記念として発売されたオフコースのベストアルバム『OFF COURSE BEST “ever”』を紹介します。オフコースのベストアルバムは手を変え品を変え、何度も何度も発売されていますが、本作は2015年9月18日から11月15日まで実施された「オフコース ベストアルバム エントリー&エピソード募集」で選ばれた「私の一番好きな曲」「私の一番心に残る曲」を収録したベストアルバムです。


楽曲は年代順に並べられており、小田和正の作品が16曲、鈴木康博の作品が2曲の構成です。シングルA面は小田さんの曲なので、この比率は妥当なところでしょう。18曲中17曲がEMI時代(~1982年)の楽曲で、鈴木康博が脱退した後の楽曲は『君住む街へ』だけです。ファン投票なので偏りが出た結果ですね。オリジナルアルバム別に見てみると、よりはっきりしました。

『僕の贈りもの』(1973年)から2曲
『この道をゆけば』(1974年)から0曲
『ワインの匂い』(1975年)から3曲
『SONG IS LOVE』(1976年)から0曲
『JUNKTION』(1977年)から1曲
『FAIRWAY』(1978年)から1曲
『Three and Two』(1979年)から3曲
『We are』(1980年)から2曲
『over』(1981年)から2曲
『I LOVE YOU』(1982年)から2曲
『The Best Year of My Life』(1984年)から0曲
『Back Streets of Tokyo』(1985年)から0曲
『as close as possible』(1987年)から0曲
『Still a long way to go』(1988年)から1曲

やはり1979年~1982年のオフコース黄金期の楽曲が多いです。『ワインの匂い』から3曲入っているのが意外な感じもしますが、小田・鈴木のフォークデュオ時代の名盤であり、コアなファンから推されたのでしょう。2013年の小田さんのコンサートツアーでは『ワインの匂い』からなんと5曲が演奏されており、小田さんの思い入れの強いアルバムでもあります。
それでは1曲ずつ紹介していきましょう。

1. 水曜日の午後(小田和正)

作詞・作曲:小田和正です。アルバム『僕の贈りもの』『SELECTION 1973-78』に収録された、小田さんの名曲です。ピアノの前奏がとても印象的です。小田さんと仲良しのスターダストレビューの根本要が「オフコースの曲の中で一番好き」と話しており、スターダストレビューによる本曲は『言葉にできない~小田和正ベストカバーズ~』というコンピレーションアルバムで聴くことができます。また、小田さんはスターダストレビューとのジョイントコンサートで本曲を歌っています。

2. でももう花はいらない(鈴木康博)

作詞・作曲:鈴木康博で、アルバム『僕の贈りもの』『SELECTION 1973-78』に収録されています。ヤスさん(鈴木)がアコースティックギターを弾きながら歌う名曲です。オフコースのコンサートでよく歌われた曲で、ライブアルバム『秋ゆく街で』ではクロージング前のラスト曲として歌われています。ヤスさんは「オフコース時代も含めて、一番多く歌っている歌」と語っており、ソロ活動10周年記念アルバム『あなたとともに』、セルフカバーアルバム『BeSide』、ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』にも収められています。2013年に発売されたソロ活動30周年記念アルバム『Select 30 Vol.1』には2012年のライブ音源の本曲が収録されています。

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3. 眠れぬ夜(小田和正)

1975年12月20日発売のオフコース7枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。それ以前のオフコースには無かったアップテンポの曲です。チャート最高順位48位ですが、それでも初期のオフコースとしては一番売れた曲です。アルバム『ワインの匂い』『SELECTION 1973-78』『NEXT』にも収録されています。1980年には西城秀樹がカバーしてヒットしました。小田さんは2016年発売のベストアルバム『あの日 あの時』でソロで歌い直しています。小田さんの2016年のコンサートツアーではアコースティックギターのアレンジで3曲目に演奏されました。

4. 雨の降る日に(小田和正)

作詞・作曲:小田和正で、アルバム『ワインの匂い』に収録されています。雨の中を車が走りすぎていく音から始まりますが、これは小田さんの愛車を走らせて録音したものです。ピアノを弾きながら小田さんが歌うバラードです。ライブ演奏は1980年発売のアルバム『LIVE』で聴くことができます。
本アルバムの発売にあわせて俳優の吉田鋼太郎が以下のコメントを寄せています。
「当時16才。赤いパラソルにはあなたが似合う、と云うフレーズが大好きでした。熱烈に片思いをしていた女の子が赤い傘をさして雨の中を自分と歩いている姿を想像しては、胸が苦しくなっていたのを憶えています。」

5. 愛の唄(小田和正)

作詞・作曲:小田和正で、アルバム『ワインの匂い』『SELECTION 1973-78』に収録されています。小田さんのバラードの名曲で、私の大好きな曲です。印象的なハーモニカはヤスさんの演奏です。ドラムスはアリスの「キンちゃん」こと矢沢透が叩いています。小田さんは1997年のシングル『伝えたいことがあるんだ』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、2001年に発売されたセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。

6. 秋の気配(小田和正)

1977年8月5日発売のオフコース11枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。こちらも小田さんの名曲で、アルバム『JUNKTION』『SELECTION 1973-78』にも収められています。歌詞に出てくる「港が見下ろせるこだかい公園」は横浜「港の見える丘公園」であると言われています。オフコースの代表曲の1つであり、本当に素晴らしい名曲だと思います。小田さんはソロになってから本曲を歌い直しており、『LOOKING BACK』『自己ベスト』『あの日 あの時』に収録されています。小田さんは2016年のツアーではオリジナルに近いアレンジで演奏していました。
本アルバムの発売にあわせて俳優の角野卓造が以下のコメントを寄せています。
「お気に入りの曲は『愛の中へ』『愛の唄』など色々ありますが、特に『秋の気配』を聴くと高校や大学の頃に横浜へデートに出かけた時の思い出が蘇ります。」

7. 夏の終り(小田和正)

作詞・作曲:小田和正で、アルバム『FAIRWAY』『SELECTION 1978-81』に収録されています。オフコースの楽曲には季節をテーマにしたものが多いですが、本曲は同じく季節がテーマである『僕の贈りもの』のアンサーソングと言われています。小田さんは1996年にセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』で歌い直しました。2016年に発売された小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』にも収められており、2016年の小田さんのコンサートツアーではアンコールの1曲として歌われていました。

8. 愛を止めないで(小田和正)

1979年1月20日発売のオフコース15枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。オフコースがロックバンドに変身した曲で、アルバム『Three and Two』にも収められています。『SELECTION 1978-81』にはシンセサイザーによるイントロがカットされた、小田さんがいきなり歌い出すバージョンが収録されています。「眠れぬ夜」はもういらないと歌っており、過去との決別を印象付けています。2016年にはフジテレビ系ドラマ『OUR HOUSE』の主題歌として使用され、あわせて紙ジャケット仕様のシングルCDが発売されました。小田さんの1996年発売のセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』にも収められており、小田さんのコンサートではこのLOOKING BACKのアレンジで演奏されていますが、私はこのアレンジはあまり好きでなく、コンサートではオフコースのオリジナルアレンジで演奏して欲しいと願っています。

9. 思いのままに(小田和正)

作詞・作曲:小田和正で、アルバム『Three and Two』に収録されています。歌い出しのアカペラコーラスが素晴らしいです。そしてサビのバックコーラスのYesterday Tomorrow(イエ~スタ~ デ~イトゥ~ モーーローー)が気持ちイイです。1980年~1982年の3回のコンサートツアー(Three and Two、We are、over)全てで演奏されており、ライブアルバム『LIVE』にも収録されています。

10. 生まれ来る子供たちのために(小田和正)

1980年3月5日発売のオフコース18枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『Three and Two』『SELECTION 1978-81』にも収められています。こちらも小田さんのバラードの名曲です。「生まれ来る子供たちのために何を語ろう」と小田さんの地声での語りが入ります。『Three and Two』では本曲に続き、1979年8月5日の田園コロシアムライブから『いつもいつも』の演奏が流れました。小田さんは2005年のシングル『たしかなこと』のカップリング曲で本曲を歌い直しおり、小田さんのベストアルバム『自己ベスト-2』『あの日 あの時』にも収録されています。

11. さよなら(小田和正)

1979年12月1日発売のオフコース17枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SELECTION 1978-81』『NEXT』にも収められています。チャート最高順位2位の大ヒットとなった、オフコースを世の中に知らしめた曲です。小田さんは「これまで以上に売れることを強く意識して書いた曲」と振り返っています。2016年の小田さんのコンサートツアーでも歌われていました。小田さんがソロになってからのセルフカバーは『LOOKING BACK 2』『自己ベスト』『あの日 あの時』で聴くことができます。
本アルバムの発売にあわせてタレントの恵俊彰が以下のエピソードを寄せています。
「1983年の冬、恵比寿の何げなく入った喫茶店の、何げなく座った席の隣に小田和正さんが座っていました。思わず『さよなら』を口ずさんだらお店の人に『出て行ってください』って言われました。僕が『さよなら』になってしまいました。一生の思い出です。」

12. Yes-No(小田和正)

1980年6月21日発売のオフコース19枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『We are』『SELECTION 1978-81』にも収められています。最高順位8位で『さよなら』に続くヒット曲でした。シングルのイントロにある富樫要によるフリューゲルホルンがカットされている『We are』バージョンが本アルバムには収録されています。頭に染み付くメロディーで、私の大好きな曲です。1996年に発売された小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』ではまったく違うアレンジで聴かせており、2013年のツアーではこのLOOKING BACKバージョンで演奏されました。2016年のツアーではオリジナルに近いアレンジで演奏しており、このライブの雰囲気は小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』に収められている本曲で楽しめます(小田さんの「どーも、ありがとー」も聴けて最高です)。2009年に発売された荻野目洋子の『Songs & Voice』ではオリジナルに近いアレンジでカバーされており、こちらもせひ聴いてほしいです。

13. 一億の夜を越えて(鈴木康博)

アルバム『We are』『SELECTION 1978-81』『NEXT』収録曲で、作詞:安部光俊、作曲:鈴木康博です。サビの主旋律は松尾一彦が歌っています。作詞の安部光俊(あんべ光俊)は岩手県釜石市出身のシンガーソングライターで、それまでのオフコースとは違うインパクトのある歌詞が際立っている曲です(安部光俊が手掛けたオフコース作品はほかに『メインストリートをつっ走れ』『夜はふたりで』があります)。本アルバムにはイントロで大間仁世(ジロー)によるカウントが入った『We are』バージョンが収録されています。ヤスさんの代表曲で、ライブでは必ず歌われるロック曲です。ソロ活動10周年記念アルバム『あなたとともに』、セルフカバーアルバム『BeSide』『forWard』、ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』にも収められています。2013年に発売されたソロ活動30周年記念アルバム『Select 30 Vol.1』には2011年のライブ音源の本曲が収録されています。

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14. I LOVE YOU(小田和正)

1981年6月21日発売のオフコース21枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SELECTION 1978-81』に収められています。最高順位6位のオフコースの代表曲の1つで、本当に美しい曲です。同名タイトルのアルバム『I LOVE YOU』に収められた本曲は別バージョンで、間奏でジョン・レノンが射殺されたニュースが読まれます。また、本曲(シングルバージョン)では最後は素人が入った合唱になりますが、アルバムバージョンにはそれも無く、最後まで小田さんのきれいな歌声でフェードアウトするので、私はアルバムバージョンを好んで聴いています。オフコースのライブではまったく違うアレンジで演奏されており、ライブバージョンはアルバム『NEXT』で聴くことができます。小田さんは2002年のシングル『キラキラ』のカップリング曲で本曲を歌い直しています。2016年発売の小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』にも収められており、2016年のコンサートツアーでも歌われました。本曲は2001年に松嶋菜々子が出演したマックスファクターのTV CMに使用された曲でもあります。

15. 愛の中へ(小田和正)

1981年12月1日発売のオフコース22枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『over』にも収められています。『over』のレコーディング風景は、NHK教育テレビ『若い広場』で『オフコースの世界』と題して放送されており、DVDでも発売されています。その中で小田・鈴木の2名で本曲のサビのバックコーラスを高音で歌っているところがありますが、高音の小田さんの声のその上をヤスさん(鈴木)がファルセットで歌っており、オフコースの音作りの凄さを見ることができます。2001年に発売された小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』では全く違うアレンジで歌い直しており、オリジナルには無い旋律・歌詞を加えて歌っています。

16. 言葉にできない(小田和正)

1982年2月1日発売のオフコース23枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。明治安田生命のCMソングで有名な曲です。アルバム『over』にも収められています。1082年6月30日の日本武道館10日間コンサートの最終日、小田さんはこの曲を歌っている最中に涙で声を詰まらせ歌えなくなった映像をブルーレイで観ることができます。小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。小田さんがコンサートでよく歌う曲で、2016年のツアーでも歌われています。2017年12月25日にTBS系で放送された『クリスマスの約束』では小田さんのピアノの弾き語りで1曲目に演奏されました。
本アルバムの発売にあわせて鴻上尚史が以下のコメントを寄せています。
「僕がオールナイトニッポンを担当している時、最終回に『言葉にできない』を流しながら最後のメッセージを伝えました。話しながら、深く心に沁みました。本当に名曲だと思います。」

17. YES-YES-YES(小田和正)

1982年6月10日発売のオフコース24枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『I LOVE YOU』にも収められています。当初はシングル発売の計画はありませんでしたが、ヒット性のある曲に仕上がったため急遽シングル発売が決まった、まさにオフコースといったサウンドの曲です。「YES-YES-YES」というフレーズがなかなか決まらなかったというエピソードを読んだことがありますが、速く流れるメロディーにとてもマッチしています。アルバム『NEXT』では1982年6月30日の日本武道館コンサート終了後の観客による大合唱が入ったバージョンを聴くことができます。小田さんのコンサートではアンコールでよく歌われており、会場全体で「YES-YES-YES」のフレーズにあわせて人差し指を突き上げて、いつも大いに盛り上がります。2016年発売の小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』にも収められています。

18. 君住む街へ(小田和正)

1988年1月25日発売のオフコース34枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『Still a long way to go』にも収められています。オフコースは精力的にコンサートツアーを行なったグループで、『君住む街へ』というタイトルはオフコースの活動を象徴しています。小田和正、清水仁、松尾一彦の順番でヴォーカルが交替していきます。シングルCDのカップリング曲で収録された本曲の“Another Version”は清水仁のヴォーカルからスタートするバージョンですが、現在入手困難な激レアなバージョンでしょう。2016年の小田さんのコンサートツアータイトルも『君住む街へ』で、当然コンサートでも歌われました。ソロで歌い直した本曲はセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』、ベストアルバム『自己ベスト-2』『あの日 あの時』に収録されています。

オフコースのベストアルバム『ever』をぜひ聴いてみてください!

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オフコース『グレイテストヒッツ1969-1989』小田和正20年の軌跡

1998年に発売されたオフコースのベストアルバム『オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989』を紹介します。オフコースのベストアルバムは手を変え品を変え、何度も何度も発売されていますが、本作はオフコース全シングル36枚のA面曲を年代順に3枚のCDに詰め込んだ圧巻のボリュームになっています。小田和正の音楽活動の最初の20年を155分でたどれます。


それでは1曲ずつ紹介していきましょう。

Disc 1

1. 群衆の中で

1970年4月5日発売。オフコース最初のシングルレコードです。当時のメンバは小田和正・鈴木康博・地主道夫の3人です。演奏はスタジオミュージシャンで、オフコースは歌っているだけです。本曲はヤマハの作曲コンクールに応募されたアマチュア作品に山上路夫が歌詞をつけたものです。2008年、鈴木康博は自身の還暦記念ライブで本曲を歌いました。その模様は『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』に収められています。

2. 夜明けを告げに

1971年10月5日発売。オフコース2枚目のシングルです。当時のメンバは小田和正・鈴木康博・小林和行の3人です。作詞:山川啓介、作曲:加藤和彦のアップテンポの軽快な曲で、私の大好きな曲です。加藤和彦は「帰って来たヨッパライ」や「あの素晴しい愛をもう一度」の作曲で有名なミュージシャンで、この時期はサディスティックミカバンドを結成した頃になります。このシングルのB面曲は作詞・作曲:小田和正の『美しい世界』という曲で、初めてレコードになった小田作品でした。

3. おさらば

1972年4月25日発売。オフコース3枚目のシングルです。当時のメンバは小田和正・鈴木康博・小林和行・吉田浩二の4人です。作詞・作曲:東海林修のコーラス曲です。東海林修は4人のコーラスグループとして売り出そうとしましたが、うまくいきませんでした。このシングル発売の1ヵ月後にオフコースは小田和正・鈴木康博の二人のフォークデュオとして再出発します。

4. 僕の贈りもの

1973年2月20日発売。オフコース4枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『僕の贈りもの』『SELECTION 1973-78』にも収録されています。オフコース初期の代表作で、小田和正・鈴木康博の二人で歌っています。ドラムスを叩いているのは、なんと高橋幸宏(サディスティック・ミカ・バンド→YMO(イエロー・マジック・オーケストラ))です。イントロの多重録音のコーラスにオフコースの原点があります。小田さんの思い入れの強い曲であり、1988年発売のソロアルバム『BETWEEN THE WORD & THE HEART』で歌い直し、ソロ名義でシングル発売もしています。その後、1996年のセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』で2回目の歌い直しを行なっています。2016年の小田さんのコンサートツアーでも歌われていました。オフコースのシングル『僕の贈りもの』のB面は『めぐり逢う今』という曲ですが、イントロで『僕の贈りもの』と同じコーラスがスピードを速めて使われています。

5. もう歌は作れない

1974年4月5日発売。オフコース5枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。ヴォーカルも小田さんで、以降、オフコースは作曲者がヴォーカルをとるビートルズスタイルとなります。アルバム『この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド2』にも収録されていますが、曲のタイトルは『別れの情景(2)~もう歌は作れない』となり、別れの情景(2)が付加されています。ストリングスで始まる、小田さんの美しい曲です。小田さんは2000年のシングル『woh woh』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、2001年に発売されたセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。

6. 忘れ雪

1974年10月20日発売。オフコース6枚目のシングルです。レコード会社がオフコースを売るために用意した、作詞:松本隆、作曲:筒美京平の曲でした。アレンジ・演奏をオフコースは行なっておらず、オフコースはヴォーカルを入れただけの曲です。リードヴォーカルは小田さんで、サビは二人でハモっています。グレープ(さだまさし)が大ヒットさせた『精霊流し』の二匹目のドジョウを狙った曲で、曲調が似ています。小田さんは嫌々歌っており、コンサートで歌われることも皆無だった曲です。

7. 眠れぬ夜

1975年12月20日発売。オフコース7枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。それ以前のオフコースには無かったアップテンポの曲です。チャート最高順位48位ですが、それでも初期のオフコースとしては一番売れた曲です。アルバム『ワインの匂い』『SELECTION 1973-78』『NEXT』にも収録されています。1980年には西城秀樹がカバーしてヒットしました。小田さんは2016年発売のベストアルバム『あの日 あの時』でソロで歌い直しています。小田さんの2016年のコンサートツアーではアコースティックギターのアレンジで3曲目に演奏されました。

8. ひとりで生きてゆければ

1976年5月5日発売。オフコース8枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。小田さんの美しい静かな名曲です。アルバム『SONG IS LOVE』にも収録されています。小田さんのベストアルバム『自己ベスト-2』ではソロで歌い直した本曲を聴くことができます。
2017年11月23日にNKH FMで放送された『今日は一日“小田和正”三昧』にインタビュー出演した鈴木康博が本曲について発言しているので紹介します。
―小田さんの曲を1つリクエストしてください。
鈴木「『ひとりで生きてゆければ』が好きだった。オフコースをやり始めても日の目をみないし努力も報われない。その頃の気持ちを素直に詞にできている。」
―この曲には「ありふれた幸せに背を向ける勇気が欲しい」という歌詞があるが?
鈴木「これからどうなるかわからない中で、覚悟・心に秘めているものを歌にできるのはすごい力だと思っていた。」
このインタビューを聞いた小田さんは「すごいの録ってきましたね。びっくりですね。ありえないですね。消化するのにしばらくかかります。」と感動していました。

9. めぐる季節

1976年10月5日発売。オフコース9枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。小田さんの軽快で気持ちの良いポップス曲で、アルバム『SONG IS LOVE』にも収録されています。松尾一彦がオフコースのレコーディングに初参加した曲で、ハーモニカを吹いてます。松嶋菜々子が出演したマックスファクター「フェイスフィニティ」のTV CMに使用された曲です。

10. こころは気紛れ

1977年2月5日発売。オフコース10枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SONG IS LOVE』『SELECTION 1973-78』にも収められていますが、シングルとは別バージョンです。小田さんの軽やかな曲ですが、本シングルバージョンはアルバムバージョンよりもシンセサイザー・エレキギター・ハーモニカが強調された派手なサウンドになっています。本曲でも松尾一彦がハーモニカを吹いています。小田さんは2001年に発売したセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』で本曲を歌い直しています。

11. 秋の気配

1977年8月5日発売。オフコース11枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。小田さんの名曲で、アルバム『JUNKTION』『SELECTION 1973-78』にも収められています。歌詞に出てくる「港が見下ろせるこだかい公園」は横浜「港の見える丘公園」であると言われています。オフコースの代表曲の1つであり、本当に素晴らしい名曲だと思います。小田さんはソロになってから本曲を歌い直しており、『LOOKING BACK』『自己ベスト』『あの日 あの時』に収録されています。小田さんは2016年のツアーではオリジナルに近いアレンジで演奏していました。槇原敬之、渡辺美里、稲垣潤一&山本潤子など、多くのアーティストがカバーしている作品です。

12. ロンド

1977年11月20日発売。オフコース12枚目のシングルで、作詞・作曲:鈴木康博です。鈴木康博の作品がオフコースのシングルA面曲になったのは本作が最初で最後です。日本テレビ系ドラマ『ひまわりの家』の主題歌として制作されています。オフコースのオリジナルアルバムには収録されていません。アコースティックギターの曲で、オフコースのフォークソング調のシングルA面曲はこの曲で最後になります。この時期、サポートメンバとして清水仁・松尾一彦・大間仁世(ジロー)が加わっており、以降、オフコースはバンド編成のサウンドになります。鈴木康博は「この曲はこれからのオフコースに合わないからと言って置いてけぼりにされた曲。でも僕はこの曲は好きだった。」と発言しています。鈴木康博のセルフカバーアルバム『BeSide』『forWard』、ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』にも収められています。

Disc 2

13. やさしさにさようなら

1978年4月5日発売。オフコース13枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SELECTION 1973-78』にも収められています。オフコースらしいメロディーの私の大好きな曲です。「僕が作る別れの歌のように」とか「この歌が流れてどこかで聴けば」とか、小田さんの実話をもとにしている歌詞なのかと想像が膨らみます。小田さんは1995年のシングル『君との思い出』のカップリング曲で本曲を一部歌詞を変えて歌い直しており、これはセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』にも収められています。以降、オフコースのシングルA面曲はすべて小田さんの作曲となります。

14. あなたのすべて

1978年7月20日発売。オフコース14枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『FAIRWAY』にも収められています。ベースとドラムスで始まる心地よい前奏が印象的で、バンド編成に変身したオフコースを意識したアレンジになっています。小田さんは1999年のシングル『こんな日だったね』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、これはアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。

15. 愛を止めないで

1979年1月20日発売。オフコース15枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。オフコースがロックバンドに変身した曲で、アルバム『Three and Two』に収められています。『SELECTION 1978-81』にも収められていますが、こちらはリミックスされた別バージョンで、シングルにあるシンセサイザーによるイントロがカットされ、小田さんがいきなり歌い出すバージョンとなっています。「眠れぬ夜」はもういらないと歌っており、過去との決別を印象付けています。2016年にはフジテレビ系ドラマ『OUR HOUSE』の主題歌として使用され、あわせて紙ジャケット仕様のシングルCDが発売されました。小田さんの1996年発売のセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』にも収められており、小田さんのコンサートではこのLOOKING BACKのアレンジで演奏されていますが、私はこのアレンジはあまり好きでなく、コンサートではオフコースのオリジナルアレンジで演奏して欲しいと願っています。本曲は西城秀樹や槇原敬之もカバーしています。

16. 風に吹かれて

1979年6月5日発売。オフコース16枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SELECTION 1978-81』にも収められていますが、こちらはリミックスされた別バージョンで、ピッチが速められています。サビが他のアーティストでは聴けないオフコース特有のメロディーで、私の大好きな曲です。このシングル発売の2か月後にサポートメンバであったベースの清水仁・ギターの松尾一彦・ドラムスの大間仁世(ジロー)が正式メンバとなり、オフコースは黄金期に突入していきます。

17. さよなら

1979年12月1日発売。オフコース17枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SELECTION 1978-81』『NEXT』にも収められています。チャート最高順位2位の大ヒットとなった、オフコースを世の中に知らしめた曲です。小田さんは「これまで以上に売れることを強く意識して書いた曲」と振り返っています。2016年の小田さんのコンサートツアーでも歌われていました。小田さんがソロになってからのセルフカバーは『LOOKING BACK 2』『自己ベスト』『あの日 あの時』で聴くことができます。本曲は杏里、森山良子、坂本冬美、布施明など多くのアーティストがカバーしています。

18. 生まれ来る子供たちのために

1980年3月5日発売。オフコース18枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『Three and Two』『SELECTION 1978-81』にも収められています。小田さんのバラードの名曲です。「生まれ来る子供たちのために何を語ろう」と小田さんの地声での語りが入ります。『Three and Two』では本曲に続き、1979年8月5日の田園コロシアムライブから『いつもいつも』の演奏が流れました。小田さんは2005年のシングル『たしかなこと』のカップリング曲で本曲を歌い直しおり、小田さんのベストアルバム『自己ベスト-2』『あの日 あの時』にも収録されています。

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19. Yes-No

1980年6月21日発売。オフコース19枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『We are』『SELECTION 1978-81』にも収められています。最高順位8位で『さよなら』に続くヒット曲でした。シングルのイントロにある富樫要によるフリューゲルホルンは『We are』ではカットされていました。頭に染み付くメロディーで、私の大好きな曲です。1996年に発売された小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』ではまったく違うアレンジで聴かせており、2013年のツアーではこのLOOKING BACKバージョンで演奏されました。2016年のツアーではオリジナルに近いアレンジで演奏しており、このライブの雰囲気は小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』に収められている本曲で楽しめます(小田さんの「どーも、ありがとー」も聴けて最高です)。2009年に発売された荻野目洋子の『Songs & Voice』ではオリジナルに近いアレンジでカバーされており、こちらもせひ聴いてほしいです。

20. 時に愛は

1980年12月1日発売。オフコース20枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『We are』にも収められています。ギターの音色とハーモニーが美しい曲です。小田さんは2016年のツアーでオリジナルに近いアレンジで演奏しており、この雰囲気は小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』に収められている本曲で聴けます。B’zのギタリスト松本孝弘(TAK MATSUMOTO)のアルバム『THE HIT PARADE』では宇徳敬子がこの曲をカバーしており秀逸な出来です。

21. I LOVE YOU

1981年6月21日発売。オフコース21枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『SELECTION 1978-81』に収められています。最高順位は6位で、オフコースの代表曲の1つと言える本当に美しい曲です。同名タイトルのアルバム『I LOVE YOU』に収められた本曲は別バージョンで、間奏でジョン・レノンが射殺されたニュースが読まれます。また、本曲(シングルバージョン)では最後は素人が入った合唱になりますが、アルバムバージョンにはそれも無く、最後まで小田さんのきれいな歌声でフェードアウトするので、私はアルバムバージョンを好んで聴いています。オフコースのライブではまったく違うアレンジで演奏されており、ライブバージョンはアルバム『NEXT』で聴くことができます。小田さんは2002年のシングル『キラキラ』のカップリング曲で本曲を歌い直しています。2016年発売の小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』にも収められており、2016年のコンサートツアーでも歌われました。本曲は2001年に松嶋菜々子が出演したマックスファクターのTV CMに使用された曲でもあります。

22. 愛の中へ

1981年12月1日発売。オフコース22枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『over』にも収められています。『over』のレコーディング風景は、NHK教育テレビ『若い広場』で『オフコースの世界』と題して放送されており、DVDでも発売されています。その中で小田・鈴木の2名で本曲のサビのバックコーラスを高音で歌っているところがありますが、高音の小田さんの声のその上をヤスさん(鈴木)がファルセットで歌っており、オフコースの音作りの凄さを見ることができます。2001年に発売された小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』では全く違うアレンジで歌い直しており、オリジナルには無い旋律・歌詞を加えて歌っています。

23. 言葉にできない

1982年2月1日発売。オフコース23枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。明治安田生命のCMソングで有名な曲です。アルバム『over』にも収められています。1082年6月30日の日本武道館10日間コンサートの最終日、小田さんはこの曲を歌っている最中に涙で声を詰まらせ歌えなくなった映像をブルーレイで観ることができます。小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。小田さんがコンサートでよく歌う曲で、2016年のツアーでも歌われました。2017年12月25日にTBS系で放送された『クリスマスの約束』では小田さんのピアノの弾き語りで1曲目に演奏されました。

24. YES-YES-YES

1982年6月10日発売。オフコース24枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『I LOVE YOU』にも収められていますが、シングル版とアルバム版で微妙な違いがあります。当初はシングル発売の計画はありませんでしたが、ヒット性のある曲に仕上がったため急遽シングル発売が決まった、まさにオフコースといったサウンドの曲です。「YES-YES-YES」というフレーズがなかなか決まらなかったというエピソードを読んだことがありますが、速く流れるメロディーにとてもマッチしています。アルバム『NEXT』では1982年6月30日の日本武道館コンサート終了後の観客による大合唱が入ったバージョンを聴くことができます。小田さんのコンサートではアンコールでよく歌われており、会場全体で「YES-YES-YES」のフレーズにあわせて人差し指を突き上げて、いつも大いに盛り上がります。2016年発売の小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』にも収められています。

Disc 3

25. 君が、嘘を、ついた

1984年4月21日発売。オフコース25枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『The Best Year of My Life』『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。1982年に鈴木康博が脱退し、長い活動休止期間を経て、4人のオフコースとして活動を再開した曲です。ドラムスの後、エレキギターを鳴り響かせる長いイントロから始まります。小田さんの後の大ヒット曲『ラブ・ストーリーは突然に』に似たメロディーの曲で、「君が嘘をついた」「君が誰かを愛している」と以前のオフコースには無かった、相手をを責める歌詞になっています。発売当時はオフコースが活動を再開するということで大変注目された曲で、お披露目は『ビートたけしのオールナイトニッポン』で行なわれました。オフコースはテレビに出演しないグループでしたが、この曲でフジテレビ『オレたちひょうきん族』に出演したのは有名です。

26. 夏の日

1984年7月18日発売。オフコース26枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『The Best Year of My Life』『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。オフコースらしく爽やかで、リズムが心地よい曲です。電子ドラムの音が新たなオフコースのサウンドとなっています。この曲のミュージックビデオには大間ジローの恋人役で女優の田中美佐子が出演していました。また、漫才師の西川のりおも出演しています。

27. 緑の日々

1984年9月21日発売。オフコース27枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『The Best Year of My Life』『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。オフコースらしい美しいハーモニーのコーラスから始まる曲で、清水仁の低音のコーラスが印象的です。この曲のミュージックビデオの主人公はボクサー役の清水仁で、その恋人役は高樹沙椰でした。武田鉄也もちょっとだけ出演しています。小田さんはソロになってから本曲を歌い直し、1993年にシングルでリリースしています。小田さんのセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』、ベストアルバム『自己ベスト』『あの日 あの時』にも収録されています。

28. call

1985年2月21日発売。オフコース28枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。イントロのエレキギターの響きが印象的です。受話器をはさんで「続けて 続けて まだ切らないで」と女々しい男の歌になっています。本アルバムにはエンディングがシングル盤よりも約30秒長いバージョンが収められています。

29. たそがれ

1985年5月22日発売。オフコース29枚目のシングルで、作詞:小田和正・Randy Goodrum、作曲:小田和正です。アルバム『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。作詞の共作者Randy Goodrumはアルバム『Back Streets of Tokyo』で全曲に英語歌詞をつけた人で、本曲では後半の掛け合いで英語の歌詞が入っています。幻想的なサウンドで私の大好きな曲です。小田さんは2004年のシングル『まっ白』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、小田さんのベストアルバム『自己ベスト-2』『あの日 あの時』にも収められています。

30. 夏から夏まで

1985年9月21日発売。オフコース30枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』にも収められています。「リズムがあって新しい感じの曲を」というテーマで作られました。他のアーティストでは聴けないオフコース特有のメロディーで、『風に吹かれて』に似たメロディーの曲です。最後の小田さんの「うう うう う~う う~うう~」が最高です。

31. ENDLESS NIGHTS

1985年11月30日発売。オフコース31枚目のシングルで、作詞:Randy Goodrum、作曲:小田和正です。アルバム『Back Streets of Tokyo』にも収められています。原曲は『たそがれ』で、Randy Goodrumが曲全体に英語歌詞をつけました。1985年7月13日に行なわれた20世紀最大の音楽イベント『LIVE AID』で本曲を演奏するオフコースの姿が世界84カ国に放送されました。このとき、小田さんはスタジオで矢沢永吉の隣に座ってテレビに生出演しています。

32. IT’S ALL RIGHT (ANYTHING FOR YOU)

1987年3月4日発売。オフコース32枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。オフコースは1986年はソロ活動にあてたため、前作から1年以上の間が空きました。アルバム『IT’S ALL RIGHT SELECTION 3 1984-1987』に収められています。アルバム『as close as possible』にも収録されていますが、それとは別バージョンです。以前のオフコースは歌詞に英語が使われることがあっても「I LOVE YOU」とか「YES-YES-YES」とか中学生レベルでしたが、本曲では「I will do anything If I can make you smile again」と小田さんの英語歌詞も高校生レベルになっています。アメリカ進出を夢見ていて果たせなかった小田さんに思いを馳せます。

33. もっと近くに (as close as possible)

1987年5月25日発売。オフコース33枚目のシングルで、作詞:小田和正・Randy Goodrum、作曲:小田和正で、後半は英語の歌詞になっています。アルバム『as close as possible』にも収められています。小田さんの歌詞は刺激的になっており、「二つの体と心が重なる やがて静かに動き始める」という歌詞にドキッとしました。小田さんはソロになってから本曲を歌詞を加えて歌い直しており、それはセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』で聴くことができます。

34. 君住む街へ

1988年1月25日発売。オフコース34枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『Still a long way to go』にも収められていますが、シングルとは別バージョンです。オフコースは精力的にコンサートツアーを行なったグループで、『君住む街へ』というタイトルはオフコースの活動を象徴しています。小田和正、清水仁、松尾一彦の順番でヴォーカルが交替していきます。シングルCDのカップリング曲で収録された本曲の“Another Version”は清水仁のヴォーカルからスタートするまた別のバージョンで、現在入手困難な激レアなバージョンでしょう。2016年の小田さんのコンサートツアータイトルも『君住む街へ』で、当然コンサートでも歌われました。ソロで歌い直した本曲はセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』、ベストアルバム『自己ベスト-2』『あの日 あの時』に収録されています。

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35. she’s so wonderful

1988年7月25日発売。オフコース35枚目のシングルで、作詞・作曲:小田和正です。アルバム『Still a long way to go』にも収められています。小田さんらしくないリズムとメロディーで、昔からのオフコースファンには受けが良くない作品です。初期のオフコースは歌詞に英語を使わないグループでしたが、本曲はサビのほとんどが英語になっており、時代の流れを感じます。小田さんはソロになってから本曲を歌詞を一部変えて歌い直しており、それはセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』で聴くことができます。

36. 夏の別れ

1988年10月25日発売。オフコース36枚目のシングルで、オフコース活動期の最終シングルです。作詞・作曲:小田和正で、アルバム『Still a long way to go』にも収められています。小田さんらしい美しいメロディーで、私の大好きな曲です。小田さんは2001年のシングル『風の街』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、同年に発売されたセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。

『オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989』をぜひ聴いてみてください!

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オフコース『SELECTION 1973-78』小田和正と鈴木康博の初期ベスト

1978年に5月に発売されたオフコース最初のベストアルバム『SELECTION 1973-78』を紹介します。
オリジナルメンバの小田和正・鈴木康博に、サポートメンバとして清水仁・松尾一彦・大間仁世(ジロー)が加わり、バンド編成の5人のオフコースがスタートをきった時期に発売されました。そして、清水・松尾・大間の写真が本アルバムで初めて登場しています。当時はまだ大きなヒットに恵まれていないオフコースですが、これだけ良い曲があることを世の中に知らせるきっかけにしたいというプロデューサーの武藤敏史の発案で、このタイミングでのベストアルバム発売となっています。オリジナルアルバムでは小田さんとヤスさん(鈴木)の曲の比率は概ね1:1ですが、本ベストアルバムでは小田さん9曲・ヤスさん5曲の構成です。シングルA面は小田さんの曲なので、この比率は妥当なところでしょう。
それではアルバムの曲を紹介していきましょう。(オリジナルがレコード盤なので、A面・B面で紹介します。)

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A-1 やさしさにさようなら(小田和正)

本アルバム発売の1か月前の1978年4月に発売されたシングル曲です。本アルバム発売当時は新曲でした。オフコースらしいメロディーの私の大好きな曲です。「僕が作る別れの歌のように」とか「この歌が流れてどこかで聴けば」とか、小田さんの実話をもとにしている歌詞なのかと想像が膨らみます。小田さんは1995年のシングル『君との思い出』のカップリング曲で本曲を一部歌詞を変えて歌い直しており、これはセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』にも収められています。

A-2 通りすぎた夜(鈴木康博)

前曲『やさしさにさようなら』のシングルのB面曲です。本曲の舞台はパーティーで、アルバム『JUNKTION』から続く、お洒落な都会の男女の歌詞になっています。

A-3 僕の贈りもの(小田和正)

オフコース初期の代表作で、小田さんとヤスさんの二人で歌っています。ドラムスを叩いているのは、なんと高橋幸宏(サディスティック・ミカ・バンド⇒YMO(イエロー・マジック・オーケストラ))です。ファーストアルバム『僕の贈りもの』のタイトル曲であり、アルバムに先行して発売されたシングル曲でもありました。イントロの多重録音のコーラスにオフコースの原点があります。小田さんの思い入れの強い曲であり、1988年発売のソロアルバム『BETWEEN THE WORD & THE HEART』で歌い直し、ソロ名義でシングル発売もしています。その後、1996年のセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』で2回目の歌い直しを行なっています。2016年の小田さんのコンサートツアーでも歌われていました。オフコースのシングル『僕の贈りもの』のB面はオリジナルアルバム未収録の『めぐり逢う今』という曲ですが、イントロで『僕の贈りもの』と同じコーラスがスピードを速めて使われています。

A-4 でももう花はいらない(鈴木康博)

アルバム『僕の贈りもの』収録曲です。ヤスさんがアコースティックギターを弾きながら歌う名曲です。2015年に発売されたオフコースのデビュー45周年記念ベストアルバム『ever』にも収録されています。オフコースのコンサートでよく歌われた曲で、ライブアルバム『秋ゆく街で』ではクロージング前のラスト曲として歌われています。ヤスさんのセルフカバーアルバム『BeSide』、ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』にも収められています。ヤスさんは「オフコース時代も含めて、一番多く歌っている歌」と語っています。

A-5 水曜日の午後(小田和正)

アルバム『僕の贈りもの』収録曲で、ピアノの前奏がとても印象的です。オフコースのデビュー45周年記念ベストアルバム『ever』のトップに収められています。小田さんと仲良しのスターダストレビューの根本要が「オフコースの曲の中で一番好き」と話しており、スターダストレビューによる本曲は『言葉にできない~小田和正ベストカバーズ~』というコンピレーションアルバムで聴くことができます。また、小田さんはスターダストレビューとのジョイントコンサートで本曲を歌っています。

A-6 のがすなチャンスを(鈴木康博)

『この道をゆけば』収録曲ですが、本アルバムには1978年2月25日の仙台市民会館での5人のオフコースによるライブ録音が収められています。オフコースのライブでたくさん演奏されたヤスさんの代表曲で、1974年の『秋ゆく街で』、1978年の本アルバム、1980年の『LIVE』で、フォーク⇒ポップス⇒ロックと音楽を変化させていったオフコースの、それぞれの時代のアレンジでのライブ演奏を楽しむことができます。ヤスさんは「いつも詞と曲は別々にできるのだが、長い音楽活動の中でたった1曲、この曲だけ詞と曲が同時にできた」と話しています。天から降りてきた1曲なのだと思います。1996年のセルフカバーアルバム『BeSide』ではオフコースとは違うアレンジで、2008年の『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』ではオフコース全盛期にライブで演奏されていたロックのアレンジで演奏されています。

A-7 別れの情景Ⅰ(小田和正)

『この道をゆけば』収録曲です。シングル発売されたのは『別れの情景Ⅱ』と題された『もう歌は作れない』のほうでしたが、本ベストアルバムには『Ⅰ』のほうが選ばれました。どちらも小田さんのクオリティの高い美しい曲で、『Ⅰ』では女性と別れる前の気持ちを、『Ⅱ』では別れた後の気持ちを歌っています。

B-1 眠れぬ夜(小田和正)

初期のオフコースには珍しいアップテンポの曲で、シングルの最高順位が48位と当時のオフコースとしては一番売れた曲です。1980年には西城秀樹がカバーしてヒットしました。小田さんは2016年発売のベストアルバム『あの日 あの時』でソロで歌い直しています。小田さんの2016年のコンサートツアーでも3曲目に演奏され、そこからオフコース時代の曲が10曲続けて演奏されました。

B-2 ワインの匂い(小田和正)

前曲のシングル『眠れぬ夜』と本曲がタイトルのアルバム『ワインの匂い』は1975年12月20日に同日発売されています。レコード会社としては営業戦略上、アルバムのタイトルも『眠れぬ夜』にしたかったそうですが、小田さんはアルバムタイトルは『ワインの匂い』にすると頑として聞き入れなかったそうです。しかし、「何故そこまでこだわったのか、今となっては忘れてしまった」と小田さんは2016年のコンサートツアーで話して会場を笑わせていました。おしゃれな歌詞の曲で、小田さんはユーミンのコンサートを初めて観てまとめたと話しており、いくつもメロディーを作るワインの好きな娘はユーミンなのかなと想像してしまいます。小田さんは2007年のシングル『こころ』のカップリング曲で本曲を歌い直しています。小田さんの2013年のコンサートで歌われていました。

B-3 愛の唄(小田和正)

アルバム『ワインの匂い』収録曲です。小田さんのバラードの名曲で、私の大好きな曲です。印象的なハーモニカはヤスさんの演奏です。ドラムスはアリスの「キンちゃん」こと矢沢透が叩いています。小田さんは1997年のシングル『伝えたいことがあるんだ』のカップリング曲で本曲を歌い直しており、2001年に発売されたセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』にも収められています。こちらも2013年のコンサートで歌われていました。

B-4 こころは気紛れ(小田和正)

小田さんの軽やかな曲で、アルバム『SONG IS LOVE』収録曲です。松尾一彦がハーモニカを吹いています。シングルでも発売されましたが、それは本アルバムとは別バージョンで、本バージョンよりもエレキギターやハーモニカが強調された派手なサウンドになっています。小田さんは2001年に発売したセルフカバーアルバム『LOOKING BACK 2』で本曲を歌い直しています。

B-5 青春(鈴木康博)

アルバム『SONG IS LOVE』収録曲です。この曲が初めて披露されたのは1974年10月26日の中野サンプラザでのコンサート『秋ゆく街で』で、これは同名のライブアルバムで聴くことができますが、歌詞が一部違っています。ヤスさんは「よく大見え切ってこのタイトルを付けたなと思う」と語っています。ヤスさんのセルフカバーアルバム『BeSide』『forWard』、ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』にも収められています。

B-6 潮の香り(鈴木康博)

ヤスさんの代表曲の1つで、アルバム『JUNKTION』に収録されています。港の灯、クルーザー、水平線、カンテラの灯、陽がおちた海岸道路と、お洒落なデートの情景が目に浮かぶ曲です。ヤスさん自身「いろんなミュージシャンから良い曲だねと言われた」と語っています。セルフカバーアルバム『BeSide』『forWard』、ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』にも収められています。

A-7 秋の気配(小田和正)

小田さんの名曲です。アルバム『JUNKTION』とシングルで発売されました。歌詞に出てくる「港が見下ろせるこだかい公園」は横浜「港の見える丘公園」であると言われています。オフコースの代表曲の1つであり、本当に素晴らしい名曲だと思います。小田さんはソロになってから本曲を歌い直しており、『LOOKING BACK』『自己ベスト』『あの日 あの時』に収録されています。小田さんは2016年のツアーではオリジナルに近いアレンジで演奏していました。槇原敬之、渡辺美里、稲垣潤一&山本潤子など、多くのアーティストがカバーしている作品です。

オフコース『SELECTION 1973-78』はおすすめアルバムです。ぜひ聴いてみてください!

オフコース『ジャンクション』は小田和正と鈴木康博のお洒落なアルバム

1977年に発売されたオフコースのアルバム『JUNKTION』を紹介します。オリジナルメンバの小田和正・鈴木康博にサポートメンバとして清水仁・松尾一彦・大間仁世(ジロー)が加わり、5人のオフコースがスタートをきったアルバムになります。小田和正が3曲・鈴木康博が5曲・2人の共作が1曲の構成で、ヤスさん(鈴木)が頑張っているアルバムです。
アルバムタイトルの『JUNKTION』は英語の辞書を引いても無く、JUNCTION(連結)とJUNK(がらくた)から作られた造語です。アルバムジャケットはJUNKのイメージでした。

本アルバムのヤスさんの歌詞を拾っていくと、「白いサテンドレス ブルーのサファイア」「漂うクルーザー」「にぎやかなティールーム」とお洒落な都会の男女の恋愛の歌ばかりで、オフコース=都会的なサウンドを印象付けた1枚になっています。

それではアルバムの曲を紹介していきましょう。(オリジナルがレコード盤なので、A面・B面で紹介します。)

A-1 INVITATION(鈴木康博)

イントロの「時の流れを止めたいわ 退屈な日々 ささやくあなたの耳元で~」は前作『SONG IS LOVE』の最後に入っていたメロディーです。これは元ビートルズのポール・マッカートニーがアルバム『Ram』と『Red Rose Speedway』で使った手法と同じで、アルバム同士がリンクしているイメージを持たせています。本曲の舞台は舞踏会で、お洒落なアルバムの幕開けとなっています。

A-2 思い出を盗んで(小田和正)

爽快なイメージの小田さんの気持ちのいい曲で、私の大好きな曲です。ヤスさん作品初のシングルA面『ロンド』のB面曲でした。

A-3 愛のきざし(小田和正)

虫の音色で始まる秋を感じさせる曲です。普通の曲の構成と違い、新たなメロディーがどんどん展開されていく変わった曲です。

A-4 潮の香り(鈴木康博)

ヤスさんの代表曲の1つで、ベストアルバム『SELECTION 1973-78』にも収録されています。港の灯、クルーザー、水平線、カンテラの灯、陽がおちた海岸道路と、お洒落なデートの情景が目に浮かぶ曲です。ヤスさん自身「いろんなミュージシャンから良い曲だねと言われた」と語っています。セルフカバーアルバム『BeSide』『forWard』、ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』にも収められています。

A-5 秋の気配(小田和正)

小田さんの名曲です。本アルバムに先行してシングル発売されました。歌詞に出てくる「港が見下ろせるこだかい公園」は横浜「港の見える丘公園」であると言われています。オフコースの代表曲の1つであり、本当に素晴らしい名曲だと思います。ベストアルバム『SELECTION 1973-78』にも収録されています。小田さんは1996年のセルフカバーアルバム『LOOKING BACK』で本曲を歌い直しており、それは『自己ベスト』にも収められています。小田さんは2016年のツアーではオリジナルに近いアレンジで演奏していました。槇原敬之、渡辺美里、稲垣潤一&山本潤子など、多くのアーティストがカバーしている作品です。

B-1 変わってゆく女(鈴木康博)

男女の別れの情景を体験談かと思うほどリアルに歌っています。ヤスさんは現実的なことを私小説のような歌詞にすることが上手く、本アルバムのどの作品も情景がありありと浮かんできます。

B-2 あなたがいれば(鈴木康博)

作詞:小田和正、作曲:鈴木康博の作品で、このパターンはアルバム『ワインの匂い』の『幻想』に続き2曲目です。シングル『こころは気紛れ』のB面曲でもありますが、それとは別バージョンになります。静かなバラード曲です。

B-3 恋人よそのままで(鈴木康博)

シングル『秋の気配』のB面曲でした。「枯れ葉、舞い散る頃」の歌い出しで、アルバム全体が秋のコンセプトになっています。ヤスさんのセルフカバーアルバム『forWard』にも収められています。

B-4 HERO(小田和正、鈴木康博)

作詞・作曲:小田和正・鈴木康博の全くの二人の共作で、7分を超える大作です。ヴォーカルも2人で担当しています。歌詞に登場する「彼」が実在する人物なのか気になりますが、もしかしたら自分達のことを歌っているのかもと思うようになりました。1979年8月の田園コロシアムライブで演奏されています。

オフコース『JUNKTION』はおすすめアルバムです。ぜひ聴いてみてください!