オフコース『NEXT』小田和正と鈴木康博のラスト曲は必聴!

1982年9月に発売されたオフコースのアルバム『NEXT』を紹介します。このアルバムを最後に鈴木康博が脱退したため、5人のオフコース(小田和正・鈴木康博・清水仁・松尾一彦・大間仁世(ジロー))の最後のアルバムとなります。
1982年9月29日にTBS系列で放送されたオフコースのスペシャル番組『NEXT』のサウンドトラックアルバムです。この企画自体がビートルズの『マジカルミステリーツアー』を強く意識しており、映像にビートルズの影響を見てとれます。アルバムジャケットにメンバが着ぐるみを着て写っているのも『マジカルミステリーツアー』のパロディーで、小田さんは顔を出していないので本当に小田さんなのかもわからないですね。

アルバムタイトル『NEXT』は “I’ll see you NEXT time.”から取られています。このテレビプログラムとサウンドトラックアルバムを最後にオフコースは活動を休止するわけですが、ファンに「また会いましょう」と休み前のあいさつをしたわけです。
企画物の部類に属するアルバムですが、5人のオフコース時代のラスト曲となる新曲を小田さんとヤスさん(鈴木)がそれぞれ録音しており、この2曲が最高に素晴らしいです。1つの時代に終わりを告げた『NEXTのテーマ-僕等がいた-』と『流れゆく時の中で』を堪能してほしいです。

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それでは、アルバムを紹介していきましょう。(オリジナルがレコード盤なので、A面・B面で紹介します。)

A-1 メドレー

ファンファーレに続いて既発表曲のメドレーが始まります。以下の順です。( )はヴォーカルです。
① プロローグ(鈴木康博・小田和正)
② こころは気紛れ(小田和正)
③ やさしさにさようなら(小田和正)
④ 風に吹かれて(小田和正)
⑤ 恋を抱きしめよう(鈴木康博)
⑥ 眠れぬ夜(小田和正)
⑦ 時に愛は(小田和正)
⑧ せつなくて(松尾一彦・小田和正)
⑨ きかせて(小田和正・清水仁)
⑩ 揺れる心(鈴木康博)
⑪ YES-YES-YES(小田和正)
⑫ Yes-No(小田和正)
⑬ 一億の夜を越えて(鈴木康博・松尾一彦)
⑭ 言葉にできない(インストルメンタル)
⑮ I LOVE YOU(小田和正)
⑯ 愛を止めないで(小田和正)

A-2 流れゆく時の中で(インストルメンタル)

ヤスさんのラスト曲のストリングスによる演奏です。

A-3 眠れぬ夜(小田和正)

1975年12月20日にシングル発売され、チャート最高順位48位ですが、それでも初期のオフコースとしては一番売れた曲です。1980年には西城秀樹がカバーしてヒットしました。小田さんは2016年発売のベストアルバム『あの日 あの時』でソロで歌い直しています。小田さんの2016年のコンサートツアーではアコースティックギターのアレンジで3曲目に演奏されました。

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A-4 さよなら(小田和正)

1979年12月1日にシングル発売され、チャート最高順位2位の大ヒットとなった、オフコースを世の中に知らしめた曲です。小田さんは「これまで以上に売れることを強く意識して書いた曲」と振り返っています。ライブアルバム『LIVE』にも収録されています。2016年の小田さんのコンサートツアーでも歌われていました。小田さんがソロになってからのセルフカバーは『LOOKING BACK 2』『自己ベスト』『あの日 あの時』で聴くことができます。本曲は杏里、森山良子、坂本冬美、布施明など多くのアーティストがカバーしています。

A-5 一億の夜を越えて(鈴木康博・松尾一彦)

1980年発売のアルバム『We are』収録曲で、作詞:安部光俊、作曲:鈴木康博です。サビの主旋律は松尾が歌っています。作詞の安部光俊(あんべ光俊)は岩手県釜石市出身のシンガーソングライターで、それまでのオフコースとは違うインパクトのある歌詞が際立っている曲です(安部光俊が手掛けたオフコース作品はほかに『メインストリートをつっ走れ』『夜はふたりで』があります)。ヤスさんの代表曲で、ライブでは必ず歌われるロック曲です。ヤスさんはセルフカバーアルバムで歌い直しており、1996年発売の『BeSide』、2004年発売の『forWard』に収録されています。ライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』ではオフコース絶頂期のライブを思い起こす魂の歌声です。

A-6 さよなら(インストルメンタル)

小田さんのピアノの伴奏に乗せて、松尾一彦が『さよなら』のメロディーをハーモニカで演奏しています。松尾は自身のハーモニカプレイに焦点を当てた2枚組アルバム「MY HARPLIFE ~ Kazuhiko Matsuo Best Harmonica Works ~」を2017年3月にリリースしており、本曲も収録されています。

B-1 NEXTのテーマ-僕等がいた-(小田和正)

小田さんが最後にヤスさんに向けて歌った名曲です。「誰のためにでもなく僕らが歌い始めて」「何も見えない明日に向かって走る僕らがいたね」「新しい時の流れの中でいつかまた会える時がくるね」と昔からのオフコースファンには涙の出る歌詞です。2016年の小田さんのコンサートツアーでは一番最後のアンコール曲として歌われた会場もありました。

B-2 流れゆく時の中で(鈴木康博)

ヤスさんのオフコース時代の最後の作品です。「通り過ぎたあの日が輝く 君との確かな思い出として」と小田さんへ最後のメッセージを贈るとともに「歌うことは自分を見つめていくこと」「めざすものは今も変わりはしない」とオフコースを抜けるが自分は変わらないと歌っています。ヤスさんのライブアルバム『Yasuhiro Suzuki Anniversary Live 1970-2008』ではアンコールで歌っています。

B-3 I LOVE YOU(小田和正)

オリジナルは1981年6月21日に発売されたシングルですが、本アルバムには伝説の日本武道館10日間コンサートの最終日である1982年6月30日のライブ演奏が収められています。小田さんがピアノを弾きながらゆっくりと歌い始め、オリジナルとはアレンジがかなり違います。アンコール前のラスト曲として歌われており、小田さんの最後の「どうもありがとう」がカッコいいです。シングルのチャート最高順位は6位です。オフコースの代表曲の1つと言える本当に美しい曲です。小田さんは2002年のシングル『キラキラ』のカップリング曲で本曲を歌い直しています。2016年発売の小田さんのベストアルバム『あの日 あの時』にも収められており、2016年のコンサートツアーでも歌われました。

B-4 YES-YES-YES(小田和正)

1982年6月10日にシングル発売され、チャート最高順位6位の私の大好きな曲です。当初はシングル発売の計画はありませんでしたが、ヒット性のある曲に仕上がったため急遽シングル発売が決まった、まさにオフコースといったサウンドの曲です。「YES-YES-YES」というフレーズがなかなか決まらなかったというエピソードを読んだことがありますが、速く流れるメロディーにとてもマッチしています。本アルバムでは1982年6月30日の日本武道館コンサート終了後の観客による大合唱が後半に入ったバージョンとなっています。小田さんのコンサートではアンコールでよく歌われており、会場全体で「YES-YES-YES」のフレーズにあわせて人差し指を突き上げて、いつも大いに盛り上がります。

B-5 NEXTのテーマ(小田和正)

『NEXTのテーマ-僕等がいた-』のストリングス演奏です。最後に1フレーズだけ小田さんの「何も見えない明日に向かって走る僕らがいたね」の歌声が入ります。

オフコース『NEXT』をぜひ聴いてみてください!

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